散歩の道具は首輪・ハーネス・リードの3つがそろって形になりますが、売り場では別々に並んでいるので、どれとどれを組み合わせればいいのか迷いやすいところ。しかも首輪を使うかハーネスを使うかで、合わせるリードの長さや太さの考え方まで変わってきます。
そこでこの記事では、まず首輪とハーネスの違いを力のかかり方から整理して愛犬にどちらを使うかを決め、そのうえで首輪5点・ハーネス11点・リード6点の計22点をタイプ別に紹介します。引っ張る力の強い子、気管が心配な小型犬、しつけを始めたばかりの子犬と、場面ごとにどれを選べばよいかまで分かるようにまとめました。
後半には首回りと胴回りの測り方、迷子札と鑑札の付け方も置いています。まずは、首輪とハーネスのどちらを軸にするかから決めていきましょう。
首輪とハーネスの違い|つながる位置と力のかかり方
首輪は首の1点でリードとつながるのに対して、ハーネスは胸と胴で体を面で支えます。この違いが、リードを引いたときに力の集まる場所を分けているので、まずは下の表で特徴を見比べてください。
| 項目 | 首輪 | ハーネス |
|---|---|---|
| つながる位置 | 首まわり | 胸と胴 |
| 着脱のしやすさ | さっと留められる | 足を通す手間がある |
| 迷子札・鑑札 | 付けやすい | 付ける位置を選ぶ |
| 引いたときの力 | 首に集まる | 胸と胴に分かれる |
| 気をつけたい点 | 首への負担 | ゆるいと抜ける |
引っ張りが強い子や気管が心配な子はハーネスを軸に
散歩中にぐいぐい前へ出る犬に首輪だけを使うと、リードを引くたびに力が首の一点に集まり、気管に負担がかかりやすくなります。とくに気管の細い小型犬や、鼻の短い短頭種は呼吸への影響が心配されるところ。胸と胴で受けるハーネスを主に使い、首輪は迷子札を付ける役に回すと、力の集まる場所を散らせます。
なお、散歩のあとに咳のような音が出る、呼吸が苦しそうといった様子が続くときは、道具を替えて様子を見るだけにせず、かかりつけの動物病院に相談してください。
しつけを始めたばかりの子犬は調整幅で選ぼう
子犬の時期は数週間で首まわりも胴まわりも変わるため、あとから細かく詰められる作りかどうかが選ぶ決め手になります。合図を伝えやすいのは手元と直結する首輪ですが、まだ歩き方が定まらないうちは体で受けるハーネスのほうが無理をさせません。どちらを先に使う場合も、室内で短時間つけるところから慣らしていくと受け入れてもらいやすくなります。
両方そろえて場面で使い分ける手もある
どちらか一方に決めきる必要はなく、ふだんの散歩はハーネス、庭先やゴミ出しの数分は首輪、というように場面で持ち替える使い方もできます。両方を身につけておけば、片方が外れてももう片方でつなぎ止められるという安心も生まれるでしょう。この考え方は後半で紹介するリードの使い方にもつながってきます。
サイズは首回りと胴回りを測ってから決めよう
道具選びでいちばん失敗しやすいのがサイズです。ゆるすぎればすっぽ抜けて脱走の原因になり、きつすぎれば愛犬が苦しくなってしまうので、買う前にやわらかい巻尺で2か所を測っておきましょう。
首回りは指が2本入るゆとりが目安
- 首輪を付ける位置の首まわりを、巻尺でぐるっと1周させて測る
- 測った長さに、指を入れる分のゆとりを足してサイズを決める
- 実際に付けたあと、首輪と首の間に指がすっと入るかを確かめる
ちょうどよいゆとりは、指が2本すっと通るくらいが目安。小型犬なら指1〜2本、中型犬と大型犬は2本を基準にすると合わせやすくなります。指が入らないほど詰めると締めつけになり、反対に手のひらが入るほど余らせるとすっぽ抜けの元になるので、この2つの境目の中に収めてください。
胴回りはいちばん太いところを1周
ハーネスは前足の後ろあたり、胴のもっとも太い部分の寸法でサイズが決められている商品がほとんどです。ここに首まわりの数字を添えると、多くのサイズ表と照らし合わせられます。装着後は背中と胸の両方に指を差し入れて、どちらも同じくらいの余裕になるよう調整しましょう。
成長期と換毛期は測り直す
子犬は体が大きくなる速さが犬種によって違い、冬毛に替わる時期には首まわりの手ざわりも変わります。昨日までちょうどよかったのに今日はきつい、ということも起こるので、月に一度は指を入れて確かめる習慣にしておくと安心。ゆるくなっていたら穴を1つ詰め、きつくなっていたら1つ広げるだけでも、抜けと締めつけの両方を防げます。
犬の首輪の選び方|素材で手入れのしやすさが変わる
サイズが決まったら、次は素材です。見た目の好みだけでなく、洗えるかどうかや乾かす手間まで含めて考えると、毎日使ううえで無理がありません。
革・本革は丈夫で使うほど風合いが増す
革は張りがあって型崩れしにくく、使っていくうちに愛犬の首の丸みへなじんでいきます。落ち着いた色味は服やリードとも合わせやすいでしょう。ぬれたまま放っておくと固くなりやすいので、雨の日は別素材と持ち替え、帰宅後に乾いた布で拭いておくと長持ちします。
ナイロンは軽くて洗える
ナイロンは水に強く、汚れたらそのまま洗えるのが持ち味。色柄の種類が多く価格も手に取りやすいため、はじめての1本や雨の日用として選ばれています。しかも軽さがあるぶん首の細い犬にもなじみやすく、乾きが速いので水辺の遊びにも付き合えるでしょう。
リボン・布は留め具の強度も見ておこう
リボン柄や布を重ねたデザインの首輪は、写真を撮る日の1本として楽しめます。飾りに目が向きがちですが、留め具(バックル)の強度と調整穴の細かさは同じように確かめておきたいところ。飾りの部分は引っかけると傷みやすいため、ふだん使いの首輪と2本で回すと持ちがよくなります。
犬の首輪おすすめ5選【タイプ別】
ここからは首輪から順に、体格と使う場面で分けて5タイプを紹介します。愛犬の首まわりの数字を手元に置いて読み進めてください。
1. 革・本革タイプ|ふだん使いの1本に
厚みのある革は縁が立っているので、毛に食い込みにくく形も崩れません。色が濃いものほど汚れが目立ちにくく、散歩から帰って軽く拭くだけでも十分きれいに保てます。金具まで真鍮やステンレスでそろえた作りを選べば、力のかかるつなぎ目から傷みにくくなるでしょう。
2. 小型犬向けの軽量タイプ|首の細い子に
首まわりの細いチワワやトイプードルには、幅が細く重さのない首輪が体になじみます。調整穴が細かく刻まれているものなら、指1〜2本のゆとりにぴたりと合わせられるはず。子犬から使い始めるなら、いちばん小さい穴に余裕が残る位置で買っておくと、成長したあとも同じ1本で足ります。
3. 大型犬向けの丈夫なタイプ|幅広で力を散らす
一方で体重のある犬には、ベルトの幅が広く縫製の詰んだ首輪が向いています。幅があると力が一点に集まりにくく、留め具が金属製なら急に体を振ったときにも外れにくくなるでしょう。対応体重と首まわりの目安が示されていることが多いので、測った数字と必ず突き合わせてから選んでください。
4. おしゃれなリボン・デザインタイプ|記念日に
リボンや花柄をあしらった首輪は、写真を撮る日や誕生日に付け替える1本として選ばれています。取り外せる飾りが付いたものなら、散歩のときだけ外して傷みを防げるでしょう。かわいさで選ぶ場合も、バックルの強度と調整のしやすさは同じ目線で見ておくと失敗しません。
5. 反射材・ライト付きタイプ|朝夕の散歩に
反射材を織り込んだ首輪や、小さなライトを取り付けられる首輪は、暗い時間の散歩で車や自転車の運転手に気づいてもらう助けになります。ライト付きは点灯と点滅を切り替えられるものが多く、電池式か充電式かで持ち歩き方も変わってくるでしょう。日が落ちるのが早い季節だけ付け替える、という使い方もできます。
犬用ハーネスの選び方|装着方式と体型で絞る

ハーネスは形の種類が首輪より多く、体のどこで支えるかによって着け心地も抜けにくさも変わります。装着の方式、体型との相性、抜け対策の3つを順に見ていけば、候補はかなり絞れるはずです。
装着方式は頭から通す型と足を通す型の2系統
頭からかぶせて胴のバックルを留める方式は、前足を持ち上げなくて済むので、抱き上げるのが大変な大型犬や、足先を触られるのが苦手な犬に向きます。一方で前足を通すベスト型やウェア型は、体に沿う面が広くて力が散りやすく、着せている見た目もすっきり収まるでしょう。足を持ち上げられるのが苦手でいやがる犬もいるため、そこでつまずくようなら方式ごと替えてしまうのが早道です。
体型で相性が分かれる
たとえば胸が深くて腰の締まった柴犬や中型犬は、胴で留める形だと後ろにずれやすいため、胸元をしっかり覆うベスト型が合います。反対に胴が長いダックスフンドは、面の広いウェア型のほうが背中を支えやすいでしょう。大型犬では素材と縫製の強さがそのまま安心につながるので、生地の厚みと縫い目の詰まり具合を見ておいてください。
抜けにくさと夜の見えやすさも確かめよう
調整箇所の多いハーネスほど体の形に沿わせやすく、驚いて後ずさりしたときにも抜けにくくなります。留め具が2か所ある形なら、片方がゆるんでももう片方が残るという利点もあるでしょう。朝夕に歩く家庭では、反射テープが背中と側面の両方に入っているかも見ておきたいポイントです。
付けたあとはフィットを確かめてから歩き出す
ハーネスは付け方ひとつで着け心地が変わるので、次の手順で装着してから外へ出ましょう。
- 犬を落ち着かせ、四本足で立っている状態にする
- 背中側の面を体に置き、下側が胸に当たる位置へ合わせる
- ストラップが前足の間を通っているかを見てから留め具をはめる
- 胸と背中に指を入れ、緩みと締めつけの両方がないか確かめる
留めたら、家の中や庭で数分だけ歩かせてみてください。足の運びが小さくなっていないか、呼吸が乱れていないかを見て、問題がなければ距離を少しずつ延ばしていきます。買い替えたばかりの時期はとくに、歩いたあとに脇や胸に赤みが出ていないかも合わせて見ておきましょう。
犬用ハーネスおすすめ11選【タイプ別】
続いてハーネスを、支え方と体型の順に11タイプ紹介します。前半は体への当たりがやわらかいウェア型、後半は中型犬から大型犬に向く作りのものが並びます。
1. リード一体型のウェアハーネス
胴をぐるりと包むウェア型に、リードのつなぎ目まで組み込んだ作りです。面で支えるぶん引っ張ったときの力が広がり、首まわりを締めつけません。裏地がメッシュなので通気がよく、夜間用の反射テープも入っています。
2. カワノ産業 ソフティハーネス スター
白い星をちりばめた生地が目を引く、大阪の老舗メーカーがつくるハーネスです。胴を面で包むベスト型で、内側にクッションが入っているぶん、毛の短い犬でも縁が当たりにくくなっています。留め具はバックル1か所で、サイズはSSからLまで用意されているので、体格に合わせて選べるでしょう。
3. 本革イタリアンレザーの4点調整ハーネス
4か所を別々に詰められるので、胸が深い犬にも寸胴な犬にも寄せていけます。革の張りで形が保たれ、胸元がよれずに体へ沿うところが持ち味。ベルトの幅が広い分だけ当たる面も広がり、細いひも状のものより力が一点へ集まりません。
4. 花柄スウェットのウェアハーネス
フリルの付いたスウェット素材で、服を着せる感覚のまま装着できます。全身を包む形なので首と胸を締めつけず、体力の落ちてきたシニア犬にも使いやすいでしょう。ワンタッチのバックルと面ファスナーの組み合わせで、サイズ合わせも手早く終わります。
5. 唐草柄のベストハーネス|柴犬に
和柄が柴犬によく似合う、クッションを挟んだベスト型です。内側はメッシュ地で蒸れにくく、留め具は樹脂製なので重さも出ません。中型犬までサイズがそろっているため、柴犬のほか中型の雑種にも合わせられるはずです。
6. 立体裁断のウェアハーネス|トイプードルに
胸の形に沿うよう立体で縫われていて、引っ張っても胸元が食い込みにくい構造です。ウェア型としては珍しく調整箇所が多いため、トリミングで毛量が変わるプードルでも細かく合わせ直せます。柄の種類が多く、季節ごとに替える楽しみもありますね。
7. ユリウスケーナイン IDCパワーハーネス
首から通してバックルを1か所留めるだけで、装着が終わる作りです。前足を持ち上げずに済むので、足先を触られるのが苦手な犬にも向いています。側面には面ファスナーで付け替えられるラベルが付いていて、別売のラベルを選べば多頭飼いでも見分けがつきます。
8. ウェビング素材の薄型ハーネス
シートベルトにも使われるウェビングテープを用いた、薄くて丈夫な作りです。厚みがないぶんかさばらず、旅先へ持って行くときも荷物のすき間に収まります。においや汚れが繊維に残りにくいので、水辺や土の上で遊ぶ犬とも相性がよいでしょう。
9. トレポンティ リベルタ ソフトメッシュ
イタリアのブランドがつくる、メッシュ素材のやわらかいハーネスです。通気がよく熱がこもりにくいので、暑い時期の散歩でも体に張りつきません。軽さを重視した小型犬向けの作りで、細身の犬に負担をかけたくないときの候補になります。
10. 大型犬向けの高密度ハーネス
首まわりに伸び縮みする素材を使った、体格の大きい犬向けの1点です。生地は目の詰まったオックスフォードで、縫い目を二重に取ってあるためほつれにくくなっています。体が大きい犬ほど道具にかかる力も増すので、素材と縫製がしっかりしたものを選んでおくと安心ですね。
11. 持ち手付きのハンドルハーネス
背中に持ち手が縫い付けてあり、段差や人混みで体を支えたいときに握れます。頭からかぶせて留める方式なので、抱き上げずに装着できるところも大型犬向き。反射素材が各所に入っていて、運動量の多い中型犬・大型犬の夜の散歩でも目立ちます。
足腰が弱ってきた犬を支える介護用のハーネスは、選ぶ基準がここまでと変わってきます。別の記事にまとめました。

犬用リードの選び方|長さ・太さ・持ち手で決まる
首輪とハーネスのどちらを軸にするか決まったら、最後にリードを合わせます。リードは形によって扱い方がはっきり分かれるので、まず種類ごとの特徴を押さえておきましょう。
| 種類 | 長さ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| スタンダード | 一定 | ふだんの散歩としつけ |
| 伸縮 | 手元で変わる | 広い場所での運動 |
| ロング | 数メートル以上 | 呼び戻しの練習 |
| ハンズフリー | 肩や腰に掛ける | 走る散歩と多頭散歩 |
ふだんの散歩は1.2〜1.5m前後が扱いやすい
住宅街を歩くなら、1.2〜1.5m前後の長さだと手元で合図を伝えやすく、信号待ちでも足元へ寄せられます。長すぎると車道側へ出たときに引き戻すのが遅れ、短すぎると犬がにおいを嗅ぐ余裕をなくしてしまうもの。広い場所で走らせたい日は、この1本とは別にロングリードを用意して持ち替えるのが安全です。
太さと金具は体格と引く力に合わせる
小型犬には軽くて細いもの、中型犬から大型犬には太くて丈夫なものというのが基本の考え方です。とくに力の強い犬では、ロープ本体より先に金具(ナスカン)が壊れることがあるため、つなぎ目の作りをよく見ておきましょう。商品ごとに対応体重の目安が書かれているので、愛犬の体重と照らし合わせれば絞り込めます。
素材と持ち手で握りやすさが変わる
ナイロンは軽くて洗いやすく、革は手になじみ、クライミングロープは太くて握りやすいという違いがあります。犬が急に引いたときに手のひらへ食い込むのが気になるなら、持ち手にクッションを挟んだタイプが助けになるでしょう。手が小さい方や握力に不安のある方ほど、この部分の差を大きく感じるはずです。
伸縮リードは使う場所を決めてから
手元のボタンで長さを変えられる伸縮リードは、広い場所でのびのび歩かせたいときに役立ちます。ただし長く伸ばした状態では手元でとっさに止めにくく、細いロープが急に伸びて周囲の人や犬に接触するおそれもあります。とっさにつかむと手や指に巻きついて切り傷になることもあるので、止めたいときは本体のブレーキを使いましょう。車通りや人混みではロックをかけて短く固定し、使い始めは人のいない場所で操作に慣れてから持ち出してください。
犬用リードおすすめ6選【タイプ別】
ここからはリードを6タイプ紹介します。1本目に選ぶならスタンダード、2本目に用途を足していくなら残りの5タイプから選ぶ、という考え方で読んでみてください。
1. スタンダードリード|毎日の散歩に
長さが変わらないぶん、手のどこを握れば犬がどの位置に来るかが体で覚えられます。合図を伝えたいしつけの時期や、信号待ちで足元に寄せたい場面でも扱いやすいでしょう。まず1本という方は、この形から入るのが分かりやすいはずです。
2. 伸縮リード|広い場所での運動に
手元のボタンで伸ばしたり縮めたりできるので、河川敷では長く、住宅街に戻ったら短くと切り替えられます。ロック機能の付いたものなら、必要な長さで止めておけるでしょう。前の項目で触れたとおり、人や車の多い場所では短く固定したまま使うのが前提になります。
3. ロングリード|呼び戻しの練習に
数メートルから十数メートルまで距離を取れるので、離れた場所から名前を呼んで戻ってくる練習に使えます。つないだまま自由に動けるため、ドッグランに慣れていない犬の助走にもなるでしょう。足に絡むと転倒につながるので、周りに人や障害物の少ない場所を選んでください。
4. ハンズフリーリード|両手を空けたい方に
肩や腰に掛けて使う形なので、走りながらの散歩でも荷物を持つ日でも手がふさがりません。伸縮する素材で衝撃を吸収するタイプなら、犬が急に方向を変えたときの引きもやわらぎます。子どもの手を引きながら歩く場面でも、片手が空いている安心は大きいでしょう。
5. 反射材付きリード|夜の散歩に
光を返す糸をロープに編み込んであり、暗い道でも自分と愛犬の位置を示せます。全体に織り込まれたものと、線状に入ったものとで見え方が変わるところ。首輪やハーネス側の反射素材と重ねれば、前からも横からも存在が伝わります。
6. 大型犬向けの頑丈リード|力の強い子に
太めのロープと大きめの金具を組み合わせた、体重をかけて引く犬でも扱える作りです。持ち手にクッションが入っていれば、握り込んだときの手の痛みもやわらぐでしょう。対応体重の目安を見て、愛犬の体格に余裕のあるものを選んでおくと長く使えます。
散歩に出る前に確かめておきたい安全のこと
道具がそろっても、使い方によっては危ない場面が生まれます。ここまでに選んだ組み合わせを、次の3つの視点で見直しておきましょう。
抜け対策にリードを2本つなぐ方法もある
驚いて後ずさりしたときに首輪やハーネスが抜けてしまうと、そのまま車道へ飛び出す事故につながりかねません。心配な場合は首輪とハーネスの両方にリードをつないでおけば、片方が外れてももう片方で体を止められます。迎えたばかりで慣れていない犬や、大きな音に驚きやすい犬には、そなえとして意味のあるやり方です。
ロープと金具の傷みは月に一度点検しよう
どれも毎日使ううちに少しずつ傷んでいくもの。ロープのほつれや擦り切れ、金具のゆるみ、縫い目のほころびがないかを定期的に見て、傷みが見つかったら無理に使い続けず早めに買い替えてください。散歩に出る前に留め具を軽く引いて確かめる習慣をつけておけば、思わぬ切れ方を避けられます。
ノーリードは自治体のルールを確認する
公園や散歩道でリードを外す行為は、ほかの人や犬とのトラブル、迷子や事故の原因になることがあります。地域によっては条例で決まりが設けられているため、住んでいる市区町村やドッグラン、公園それぞれの案内を先に見ておきましょう。放してよい場所かどうか判断がつかないときは、つないだまま過ごすのが確実です。
散歩そのものを快適にするグッズや、暑い時期に気をつけたいことは、こちらの記事でも取り上げています。


拾い食いや咬みつきが心配な犬には、マズル(口輪)を合わせる方法もあります。慣らし方まではこちらにまとめました。

迷子札と鑑札は首輪に付けておこう
首輪にはリードをつなぐ以外に、身元を知らせる札を下げておくという役目があります。散歩中にはぐれたときも災害で離ればなれになったときも、連絡先が読み取れれば再会が近づくからです。
札のなかでも鑑札と狂犬病予防注射済票は、狂犬病予防法で犬に着けておくことが飼い主の義務と定められています(同法第4条第3項・第5条第3項)。登録は犬を迎えてから30日以内、予防注射は毎年1回で、いずれも怠ると罰則の対象になります。
- 鑑札:市区町村へ登録すると交付される札。引っ越しや譲渡のときは届け出が必要です
- 狂犬病予防注射済票:毎年の予防注射を受けると交付される札。鑑札とあわせて首輪へ付けます
- 迷子札(ネームタグ):飼い主の名前と連絡先を記したもの。文字がかすれてきたら作り直します
- 付け方:金具やリングにしっかり通し、外れていないかをときどき確かめます
なお、マイクロチップを装着して登録し、特例制度に参加している市区町村に住んでいる場合は、そのマイクロチップが鑑札とみなされます。参加している市区町村は環境省の登録サイトで一覧が公開されているので、自分の住まいが対象かを確かめてみてください。
札をなくしたときや引っ越したときの手続きは、期限と持ち物が全国共通で、手数料と窓口だけが市区町村で分かれます。手続きの側は別の記事にまとめました。

首輪ごと外れてしまったときのそなえという意味でも、マイクロチップは選択肢になります。入れ方や費用はこちらにまとめました。

首輪まわりの小物を100円ショップでそろえられるかどうかは、安全に直結する部分とそうでない部分で分かれます。境目はこちらで整理しました。

楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングで人気ランキングを見る
いま売れている商品から選びたい方は、各ショップのランキングも参考になります。下のボタンから、犬用ハーネスの人気ランキングをそれぞれ確認できますよ。
よくある質問
- Q子犬はいつから首輪やハーネスに慣らせばいいですか?
- A
外へ出る前から、室内で短い時間つけるところを始点にすると受け入れてもらいやすくなります。付けたまま遊んだりおやつを食べたりする時間を少しずつ延ばしていけば、散歩の日には自然に身についているはずです。ただし散歩そのものを始める時期は月齢やワクチンの状況で変わってくるため、いつから外へ出せるかはかかりつけの動物病院に相談して決めてください。
- Q首輪やハーネスを嫌がるときはどうすればいいですか?
- A
まず、サイズと装着方式が合っているかを見直してみましょう。足を持ち上げる動きを嫌がっているなら、頭からかぶせる方式に替えるだけで受け入れることもあります。付けるのを強くいやがる、当たる部分の皮膚に赤みが出るといった様子があるときは、無理に続けず動物病院に相談してください。
まとめ
- 首輪は首の1点、ハーネスは胸と胴の面で支える。引っ張る犬と気管が心配な犬はハーネスを軸に
- 買う前に首回りと胴回りを測り、付けたあとは指が入るゆとりがあるかで確かめる
- 首輪は素材で手入れの手間が決まり、ハーネスは装着方式と体型で相性が分かれる
- ふだんのリードは1.2〜1.5m前後。伸縮タイプは人混みでロックをかけて短く使う
- 抜け対策はリード2本つなぎ、金具とロープは定期点検。鑑札と注射済票は装着が飼い主の義務
首輪とハーネス、そしてリードは、それぞれ別々に選ぶものではなく、愛犬の体格と歩き方に合わせて組み合わせるものです。どこに力がかかるかを起点に考えれば、売り場で迷う時間はぐっと短くなります。測った数字を持って、愛犬と歩く毎日が軽くなる組み合わせを見つけてくださいね。
※愛犬の様子や体調に気になる変化があるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。
