猫がコンセントのまわりで遊ぶのが気になって、赤ちゃん用のコンセントカバーを買う人は多くいます。ところが数日で床に転がっている、という話がそのあとに続きます。外されてしまうのは、カバーの種類が合っていないからです。
コンセントカバーには、差込口にはめるキャップ型と、コンセント全体を覆うフルカバー型があります。キャップ型の取扱説明書には外し方が書かれていて、その方法が猫の爪でできてしまうのです。
この記事では、2つの型の違いを取扱説明書から確かめたうえで、猫に外されたキャップをそのまま使ってよいのかを見ていきます。コードをかじる猫に対して、どの順番で手を打つかも後半にまとめました。
猫に外されるのはキャップ型のほう
同じ「コンセントカバー」でも、固定の仕方がまったく違います。リッチェルのベビーガードを例に並べると、猫に対してどちらが残るのかがはっきりします。
| 見るところ | キャップ型 | フルカバー型 |
|---|---|---|
| 大きさ | 3×2×2cm | コンセント全体を覆う |
| 材質 | ポリプロピレン | ABS樹脂とスチールのネジ |
| 取り付け | 差込口に奥まで差し込む | ブレーカーを落としてネジ留め |
| 外し方 | すき間に細いものを差し込む | 左右のロック部を押しながら |
| 使用中の差込口 | 使っていない口だけ | 使ったままカバーできる |
公式の外し方が、猫の爪でできてしまう
キャップ型は、奥まで差し込めば子どもの力では簡単に外れない作りになっています。ただし、取り外し方として案内されているのはプラグの先端をキャップのすき間に差し込んで浮き上がらせるというやり方です。細くて硬いものをすき間に入れれば外れる、ということです。猫の爪は、まさにその形をしています。
外れたキャップは、その時点で誤飲のもとになる
キャップ型の警告欄には、床などに放置したままにするとケガや誤飲の原因になるため手の届かないところに保管するよう書かれています。猫に外されて床に落ちている状態が、それにあたります。さらに、猫が飲み込みやすい大きさのものが床にある家では、床に落ちているものを拾う習慣そのものが問題になります。

ゆるくなったら「使わない」と書かれている
もう1つ見落とせないのが、コンセントへの取付けがゆるい場合は使用しないでくださいという一文です。理由もケガや誤飲とされています。つまり猫に一度外されたキャップは、差し直して使うものではありません。外された時点で、その口はカバーの型ごと替えると決めておくと迷いません。
フルカバー型が残るのは、ネジで留めるから
一方、フルカバー型はコンセントプレートの化粧板を外してから、付属のネジで本体を留めます。ブレーカーを落としてから作業するよう指示されているとおり、差し込むだけのキャップとは取り付けの重さが違います。そのぶん猫の爪では手が出ません。
使っている差込口ごと覆える
キャップ型が守れるのは、使っていない差込口だけです。反対にフルカバー型はコンセントを使用したままカバーできるので、刺さっているプラグごと隠せます。猫がプラグを引き抜く動きも、ここで止まります。
開けるにはロック部を押す必要がある
カバーの開け閉めは、左右のロック部を押しながら行います。子どもには簡単に開けられない構造として作られていて、押す場所を同時に2か所つかむ動作は猫にもできません。閉めるときにコードをはさまないよう注意し、ロックされたことを確かめるところまでが手順です。
付けられないコンセントがある
なお、買う前に壁を見てください。ネジが見えているタイプと、凹凸があるタイプには取り付けられません。プレートやプラグの形・サイズによっても使えない場合があるので、注文する前に自分の家の壁を見ておくと無駄になりません。
カバーより先に手を打つところ
カバーは差込口を守るものなので、コードそのものは守りません。猫がかじるのはむしろコードのほうですから、順番としてはこちらが先に来ます。
かじる猫なら、コード側から片づける
まず、垂れたコードを巾木に沿わせてモールに収めると、口をかけるきっかけが減らせます。しかも家電のコードは冬に増えるので、季節家電を出すタイミングでまとめて片づけると手間が1回で済みます。電気毛布のように猫が乗りたがる家電は、コードの扱いまで含めて考えておきましょう。

使っていない差込口から埋める
また、家じゅうのコンセントを一度に覆う必要はありません。まず何も刺さっていない差込口から順に埋めていくと、猫が爪を入れられる場所が確実に減ります。家具の裏に隠れている口は、猫だけが通れる場所にあることが多いので先に見ておきましょう。
ほこりがたまる場所を作らない
プラグとコンセントの事故の種類には、ほこりや水分によるトラッキング現象が挙げられています。猫がいる家は抜け毛とほこりが出ますから、刺しっぱなしのプラグを年に何度か抜いて拭くだけでも違います。カバーを付ける日に、ついでにやっておくと忘れません。
よくある質問
本文で触れきれなかった、周辺の条件をまとめます。
- Qペット用と書かれたコンセントカバーはありますか?
- A
通販では見かけますが、ベビー用品として売られているものが主流です。どちらの取扱説明書にも用途以外での使用は避けるよう書かれているので、猫に使う場合は自己判断になると考えておきましょう。
- Q100円ショップのコンセントカバーでも大丈夫ですか?
- A
売られているのはキャップ型が中心なので、見るところは値段ではなく型です。差し込むだけのものは、価格にかかわらず同じように外されると考えて選んでください。
- Q猫がコンセントをなめていました。何を見ればよいですか?
- A
先にブレーカーを落としてから、口のまわりとコードの被覆を見てください。口の中に黒い汚れや傷があるとき、元気がないときは動物病院へ連絡を。判断は獣医師にゆだねましょう。
まとめ|差し込むだけのものは、猫には残らない
猫にコンセントカバーが効くかどうかは、差し込むだけか、ネジで留めるかで決まります。キャップ型には公式の外し方があり、それが猫の爪でできてしまうからです。
一度でも外されたら、差し直さずに型を替えてください。取付けがゆるくなったものは使わないと書かれていますし、床に転がったキャップは猫が飲み込める大きさです。
そのうえで、カバーが守るのは差込口だけだということも覚えておきましょう。コードをかじる猫には、モールでまとめるほうが先に効きます。冬の家電を出す日に、コンセントまわりもまとめて見直すと一度で片づきます。
出典: リッチェル「ベビーガード コンセントキャップR 取扱説明書」/リッチェル「ベビーガード コンセントフルカバー2連R 取扱説明書」/製品評価技術基盤機構(NITE)「プラグ・コード・コンセントの事故で気をつけるポイント」(2026年10月5日確認)
