寒い季節が近づくと、愛犬・愛猫のためにペット用ヒーターを用意してあげたくなりますよね。ただ、マット型・パネル型・遠赤外・こたつ一体型など種類が多く、電気代や低温やけどが心配で、どれを選べばいいか迷う飼い主さんも多いはずです。この記事では、ペット用ヒーターのタイプ別の特徴と選び方、電気代の目安、安全に使うためのコツ、タイプ別おすすめ6選までまとめました。愛犬・愛猫の寒さ対策の参考にしてみてくださいね。
ペット用ヒーターの主なタイプと特徴
ペット用ヒーターは、あたため方や形によっていくつかのタイプに分かれます。まずは代表的な4タイプの特徴を知っておくと、愛犬・愛猫の性格や置き場所に合ったものを選びやすくなります。
マット型(ホットカーペット型)
ベッドやケージの床に敷いて使う、平たいシート状のヒーターです。上に乗って直接あたたまれるので、寝るときやくつろぐときにぴったりのタイプです。消費電力が控えめな製品が多く、電気代を抑えやすいのも魅力です。一方で、乗っている面しかあたたまらないため、部屋全体を暖める用途には向きません。
パネル型(立てかけ・壁掛け型)
薄い板状のパネルから、じんわりとした熱を出すタイプです。ケージの横に立てかけたり壁に取り付けたりして使い、体に直接触れずに周囲をあたためられるのが特徴です。直接乗るわけではないので、低温やけどのリスクを抑えたい飼い主さんに選ばれています。表面温度が高くなりすぎない設計の製品が多いですが、使い方は各製品の説明書に従いましょう。
遠赤外線タイプ
遠赤外線であたためるタイプで、パネル型や電球型などの形があります。空気を乾燥させにくいとされ、じんわりと体をあたためたい場合に選ばれることが多いタイプです。製品によって適した設置方法が異なるため、置き場所や愛犬・愛猫との距離は製品の指示に沿って調整してください。
こたつ一体型・ドーム型
ペット用こたつや、ドーム状のベッドにヒーターが組み込まれたタイプです。もぐって全身をあたためられるので、狭くて暗い場所を好む猫や小型犬に人気があります。かわいらしい見た目のものも多く、部屋のインテリアになじみやすいのもポイントです。中にこもる分、温度が上がりすぎないよう、こまめに様子を見てあげると安心です。
犬・猫別のペット用ヒーターの選び方
タイプがわかったら、次は愛犬・愛猫に合わせた選び方です。体の大きさ・過ごし方・いたずらの傾向をふまえて選ぶと、失敗しにくくなります。
サイズ・設置場所で選ぶ
マット型を選ぶときは、愛犬・愛猫が乗ってもゆとりのある大きさを選びましょう。全身が乗る必要はなく、体の一部を乗せたり、あたたかい場所と涼しい場所を自分で行き来できたりするくらいのサイズだと、暑すぎたときに自分で調整できて安心です。ケージや寝床のスペースに収まるか、事前に置き場所のサイズを測っておくとスムーズです。
コードのかじり対策で選ぶ
子犬・子猫やいたずら好きな子には、コードをかじってしまう対策が欠かせません。電源コードをかじると感電やショートの心配があるため、コードが金属チューブやカバーで保護されている「かじり対策済み」の製品を選ぶと安心です。コードレスタイプや、コードを壁沿いに固定できるカバーを併用する方法もあります。設置後は、コードが愛犬・愛猫の届きにくい位置を通るように配線してあげましょう。
電源コードをかじるクセがある子は、感電やコードの損傷による火災の心配があります。コードが保護されたタイプを選ぶ、配線を届かない位置にする、留守番中は使い方に十分注意するなど、対策をとってあげてください。かじりが直らない場合は、無理にヒーターを使わず、湯たんぽや毛布など別の防寒方法も検討しましょう。
温度調節・安全機能で選ぶ
温度を段階的に調節できる製品や、一定時間で自動的に切れるタイマー・過熱を防ぐ機能がついた製品だと、より安心して使えます。とくに留守番や就寝時に使うことが多いなら、こうした安全機能の有無をチェックしておくとよいでしょう。パッケージや説明書に記載された対象・使用条件を確認して選んでください。
ペット用ヒーターの電気代の目安
ヒーターを選ぶうえで気になるのが電気代ですよね。電気代は、製品の消費電力(ワット数)と使用時間、契約している電気料金によって変わります。おおまかな目安は、次の式で計算できます。
消費電力(W)÷ 1000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
例えば、消費電力20Wのマット型ヒーターを1日8時間、電気料金単価を31円/kWhとして使った場合、20 ÷ 1000 × 8 × 31 = 約5円/日、1か月(30日)で約149円が目安になります。
電気料金の単価は契約プランや電力会社によって異なります。ここでは、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安である31円/kWh(税込)を用いて計算しています。マット型やパネル型は消費電力が控えめな製品が多く、電気代を抑えやすい傾向です。実際の消費電力は製品ごとに異なるため、購入前に仕様表のワット数を確認しておくと、電気代の見当がつけやすくなります。
低温やけど・火災を防ぐ安全な使い方
ペット用ヒーターは便利な一方で、使い方を誤ると低温やけどや火災につながる心配があります。ここは安全に直結する大切なポイントなので、しっかり押さえておきましょう。
低温やけどは、それほど熱くないと感じる温度でも、同じ部位が長時間あたためられ続けることで起こるとされています。次の点に気をつけてあげましょう。
- ヒーターの上にタオルや専用カバーを敷いて、体が直接高温部に触れ続けないようにする
- あたたかい場所と涼しい場所の両方を用意し、自分で移動できるようにする
- 自力で離れにくい子(子犬・子猫・シニア・体調の悪い子)は、とくにこまめに様子を見る
- 設定温度を上げすぎず、長時間の連続使用を避ける
火災を防ぐためには、コードのかじりや傷、ホコリの蓄積に注意することが大切です。コードが傷んでいないか定期的に確認し、使わない季節はホコリを払ってから保管しましょう。就寝時や留守番で目が届かないときは、タイマー付きや自動オフ機能のある製品を使うと、より安心です。異臭や過度な発熱、変色などいつもと違う様子があれば、すぐに使用を中止してください。製品ごとの使用条件は説明書に必ず従いましょう。
ヒーターと合わせて、部屋全体の寒さ対策も見直しておくと安心です。室内・外飼い・寝るときなど場面別の防寒のコツは、こちらの記事でまとめています。

タイプ別ペット用ヒーターおすすめ6選
ここからは、タイプ別におすすめのペット用ヒーターの選び方のポイントを紹介します。愛犬・愛猫の過ごし方や置き場所に合わせて選んでみてください。最新の在庫状況・価格・仕様は各販売ページでご確認ください。
1. マット型ヒーター|寝床でじんわりあたためたい子に
ベッドやケージの床に敷くだけで使える定番タイプです。消費電力が控えめな製品が多く、電気代を抑えつつ寝るときにあたたまりたい子におすすめです。丸洗いできるカバー付きや、温度調節ができるタイプを選ぶと、清潔さと安全性の両面で安心して使えます。
2. パネル型ヒーター|低温やけどが心配な飼い主さんに
ケージの横に立てかけて使う、体に直接触れずにあたためるタイプです。直接乗らない分、低温やけどのリスクを抑えたい飼い主さんに向いています。表面温度が上がりすぎない設計の製品を選び、説明書に沿って設置しましょう。
3. 遠赤外線ヒーター|乾燥が気になる季節に
遠赤外線でじんわりあたためるタイプです。空気を乾燥させにくいとされ、冬場の乾燥が気になるときに選ばれています。愛犬・愛猫との距離や設置向きは製品の指示に沿って調整し、近づけすぎないよう注意しましょう。
4. コードレス(充電式)ヒーター|かじり対策・お出かけに
充電して使うコードレスタイプは、コードのかじりが心配な子や、キャリー・車内など電源のない場所で使いたいときに便利です。連続使用できる時間は製品によって異なるため、使いたいシーンに合った持続時間のものを選びましょう。
5. 防水タイプヒーター|トイレを覚えたての子・粗相が心配な場所に
表面が防水仕様のマット型は、おしっこの粗相や飲み水こぼしが心配な場所でも使いやすいタイプです。汚れてもサッと拭き取れて衛生的なので、子犬・子猫や、トイレを覚えている途中の子の寝床にもおすすめです。
6. ドーム型・ハウス型ヒーター|もぐって全身あたたまりたい子に
ドーム状のベッドにヒーターが組み込まれたタイプは、狭くて暗い場所にもぐるのが好きな猫や小型犬にぴったりです。全身を包み込むようにあたためられる分、中の温度が上がりすぎないよう、こまめに様子を見てあげると安心です。
猫向けのヒーター選びをもっと詳しく知りたい方は、猫用ヒーターの選び方とおすすめをまとめた記事も参考にしてみてください。

留守番・就寝時にヒーターを使うときの注意
ヒーターは、飼い主さんの目が届かない留守番中や就寝中に使う場面が多いもの。だからこそ、事前の安全対策が大切です。次の点に気をつけてあげましょう。
- タイマーや自動オフ機能のある製品を選び、つけっぱなしを避ける
- あたたかい場所と涼しい場所を用意し、暑くなったら自分で移動できるようにする
- コードが届かない位置に配線し、かじり・引っかけを防ぐ
- ヒーターの近くに燃えやすいものを置かない
電気を使わない防寒方法として、湯たんぽを併用したい方もいるかもしれません。ペット用湯たんぽの安全な使い方や低温やけど対策は、こちらの記事にまとめています。

よくある質問(FAQ)
- Qペット用ヒーターの電気代はどのくらいかかりますか?
- A
電気代は「消費電力(W)÷1000×使用時間×電気料金単価」で計算できます。例えば消費電力20Wのマット型を1日8時間、単価31円/kWhで使った場合、1日約5円、1か月(30日)で約149円が目安です。マット型やパネル型は消費電力が控えめな製品が多く、電気代を抑えやすい傾向があります。実際の消費電力は製品ごとに異なるので、購入前に仕様表のワット数を確認しておくと見当がつけやすくなります。
- Qペット用ヒーターで低温やけどをすることはありますか?
- A
低温やけどは、それほど熱くない温度でも同じ部位が長時間あたためられ続けることで起こるとされています。ヒーターの上にタオルや専用カバーを敷く、あたたかい場所と涼しい場所の両方を用意して自分で移動できるようにする、設定温度を上げすぎない、といった対策が大切です。とくに自力で離れにくい子犬・子猫・シニア犬猫や体調の悪い子は、こまめに様子を見てあげてください。気になる様子があるときは動物病院に相談しましょう。
- Q留守番中にペット用ヒーターをつけっぱなしにしても大丈夫ですか?
- A
目が届かない留守番中は、安全対策をしたうえで使うことが大切です。タイマーや自動オフ機能のある製品を選ぶ、あたたかい場所と涼しい場所を用意して自分で移動できるようにする、コードをかじれない位置に配線する、近くに燃えやすいものを置かない、といった対策をとりましょう。コードのかじりが直らない子には、無理にヒーターを使わず、毛布などほかの防寒方法も検討してみてください。
まとめ
- ペット用ヒーターはマット型・パネル型・遠赤外・こたつ/ドーム型など。過ごし方と置き場所で選ぶ
- サイズは余裕を持たせ、あたたかい場所と涼しい場所を行き来できるようにする
- コードのかじり対策・温度調節・自動オフ機能があると安心
- 電気代は「消費電力÷1000×使用時間×単価」で計算。マット型・パネル型は控えめな製品が多い
- 低温やけど・火災を防ぐため、カバーを敷く・長時間の連続使用を避ける・留守番時は安全機能を活用する
ペット用ヒーターは、愛犬・愛猫の過ごし方や置き場所に合ったタイプを選び、サイズや安全機能を確認することが選び方の基本です。電気代の目安を把握しておけば、無理なく使い続けられます。そして何より大切なのが、低温やけどや火災を防ぐ安全な使い方です。カバーを敷く、逃げ場をつくる、留守番や就寝時は安全機能を活用するといった工夫で、あたたかく安心して寒い季節を過ごせるようにしてあげてくださいね。できることから取り入れてみてください。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。ヒーターの使用条件は製品ごとに異なるため、必ず各製品の説明書に従ってください。愛犬・愛猫の体調や皮膚に不安があるときは、かかりつけの獣医師に相談してください。
