犬はかぼちゃを食べても大丈夫?種や皮はどうすればいいの?と気になっていませんか。かぼちゃは、犬が食べても問題ない野菜のひとつです。ただし、与えるときには加熱する・種やワタを取り除く・量に気をつけるといったポイントがあります。この記事では、犬へのかぼちゃの与え方、かぼちゃの種を与えてよいか、適量の目安、注意が必要なケースまで、飼い主目線でまとめました。参考にしてみてくださいね。
犬はかぼちゃを食べていい?
結論から言うと、かぼちゃは犬が食べても問題ない野菜です。玉ねぎやぶどうのように犬が中毒を起こす食材ではなく、正しく調理して適量を守れば、いつものごはんのトッピングやおやつとして取り入れられます。
かぼちゃにはいろいろな栄養素が含まれています。文部科学省の食品成分データベースによると、西洋かぼちゃ(生・可食部100gあたり)にはβ-カロテンが2,500μg、食物繊維が3.5g、カリウムが430mgなどが含まれています。ただし、これらの栄養素が犬の体に特定の効果をもたらすと断言できるものではありません。あくまで「かぼちゃに含まれている成分」として知っておく程度にとどめ、栄養はふだんの総合栄養食のドッグフードから摂るのが基本です。
出典: 食品成分データベース(文部科学省)西洋かぼちゃ 果実 生(参照日2026-07-09)
犬へのかぼちゃの与え方
かぼちゃは、与え方をひと工夫するだけで犬が食べやすく、のどに詰まらせるなどのトラブルも防ぎやすくなります。次の3つのポイントをおさえておきましょう。
加熱してやわらかくする
かぼちゃは加熱してやわらかくしてから与えましょう。生のかぼちゃは固くて消化しにくく、犬がかみ切りにくいためです。電子レンジで加熱したり、ゆでたり蒸したりして、指で軽くつぶせるくらいのやわらかさにします。味付けはせず、油・砂糖・塩・バターなどは加えないのが基本です。
皮・ワタ・種は取り除く
与える前に、ワタと種は取り除きます。ワタや種は消化しにくく、犬のお腹の負担になりやすい部分です。皮はやわらかく加熱すれば与えられることもありますが、固さが残りやすく消化もしにくいため、消化器官がデリケートな子や小型犬・シニア犬には、皮を取り除いて実の部分だけを与えると安心です。種の扱いは、このあとの見出しでくわしく説明します。
小さく切って、冷ましてから与える
加熱したかぼちゃは、犬の体の大きさに合わせて小さく切るか、つぶしてから与えましょう。大きなかたまりのままだと、のどに詰まらせたり丸のみしたりする恐れがあります。とくに小型犬や、勢いよく食べる子は注意が必要です。また、加熱直後は熱いので、人肌くらいまで冷ましてから与えてくださいね。
やわらかく煮たかぼちゃをつぶして、いつものドッグフードに少量トッピングするのも手軽な方法です。手作りのおやつにしたい場合は、犬用のかぼちゃおやつやケーキのレシピを参考にするのもよいでしょう。

犬にかぼちゃの種は与えてよい?
「かぼちゃの種は犬に与えていいの?」という疑問を持つ飼い主さんは多いです。結論としては、かぼちゃの種は取り除いて、そのままは与えないほうが安心です。
生のかぼちゃの種は硬い殻に覆われていて消化しにくく、丸のみするとのどや消化管に詰まる恐れがあります。人が食べるように殻をむいて煎った「かぼちゃの種(パンプキンシード)」もありますが、市販品は塩や油で味付けされていることが多く、犬にはおすすめできません。わざわざ種を与える必要はないので、調理の段階でワタと一緒に取り除いておきましょう。もし愛犬が種を丸ごと飲み込んでしまい、その後に元気がない・吐く・食欲がないといった様子が見られたら、動物病院に相談してください。
かぼちゃの適量の目安
かぼちゃは犬が食べられる野菜ですが、与えすぎには注意が必要です。かぼちゃはさつまいもなどと同じく糖質を含み、量が多いとカロリーオーバーやお腹のゆるみにつながることがあります。
かぼちゃはあくまで「おやつ・トッピング」の位置づけです。一般的な目安として、おやつ類は1日に必要な食事量(カロリー)の1〜2割程度までにとどめ、その分ふだんのドッグフードを少し減らして調整すると、栄養バランスを崩しにくくなります。適切な量は犬の体格・年齢・活動量によって変わるので、はじめて与えるときは少量から様子を見て、体調に変化がないか確認しましょう。おやつ全体の選び方や量の考え方は、別の記事でも紹介しています。

さつまいもなど、ほかの秋の味覚を与えるときの注意点もあわせてチェックしておくと安心です。
かぼちゃを与えるとき注意が必要なケース
健康な犬でも、次のようなケースではかぼちゃの与え方に気をつけたいところです。

- 肥満・体重が気になる犬:かぼちゃは糖質を含むため、量に注意し食事全体で調整する
- 持病がある犬・療法食を食べている犬:自己判断で与えず、かかりつけの獣医師に相談する
- 初めて与える犬・子犬・シニア犬:ごく少量から始め、下痢や嘔吐がないか様子を見る
とくに、腎臓病や糖尿病などの持病がある犬や、療法食で食事管理をしている犬は、かぼちゃに含まれる成分や糖質が管理に影響することがあります。持病のある犬・療法食中の犬は、自己判断で与えず、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。また、かぼちゃを食べたあとに下痢・嘔吐・かゆみなどの変化が見られた場合は、与えるのをやめて動物病院を受診しましょう。
ハロウィンの飾りかぼちゃにも注意
秋になると、ハロウィンの飾りとしてかぼちゃを家に置く機会も増えます。かぼちゃは犬が食べられる野菜ですが、観賞用・装飾用のかぼちゃは食用ではないものもあり、そのまま犬に与えるものではありません。ジャック・オー・ランタンのように中をくり抜いた飾りや、ろうそく・LEDライトを入れた置物は、犬がかじって誤飲したり、やけどをしたりする恐れがあります。飾りかぼちゃや装飾品は、犬の届かない場所に置くようにしましょう。
愛犬と一緒に秋のイベントを楽しみたい方は、七五三など秋ならではの行事の楽しみ方もまとめています。

よくある質問(FAQ)
- Q犬にかぼちゃは生のままでも与えられますか?
- A
生のかぼちゃは固くて消化しにくく、かみ切りにくいため、加熱してやわらかくしてから与えるのがおすすめです。電子レンジやゆで調理で指でつぶせるくらいにやわらかくし、味付けはせず、人肌くらいに冷ましてから小さく切って与えましょう。
- Qかぼちゃの皮は犬に与えても大丈夫ですか?
- A
皮はやわらかく加熱すれば与えられることもありますが、固さが残りやすく消化もしにくい部分です。小型犬やシニア犬、お腹がデリケートな子には、皮を取り除いて実の部分だけを与えると安心です。
- Qかぼちゃはどのくらいの量まで与えていいですか?
- A
かぼちゃはおやつ・トッピングの位置づけです。一般的な目安として、おやつ類は1日の食事量(カロリー)の1〜2割程度までにとどめ、その分ふだんのドッグフードを調整しましょう。適量は犬の体格や活動量で変わるので、少量から様子を見て、心配なときは獣医師に相談してくださいね。
まとめ
- かぼちゃは犬が食べても問題ない野菜。ただし与え方と量に注意
- 加熱してやわらかくし、ワタと種を取り除き、小さく切って冷ましてから与える
- かぼちゃの種はそのまま与えず、調理のときに取り除くのが安心
- おやつ類は1日の食事量の1〜2割程度が目安。与えすぎに注意
- 持病がある犬・療法食中の犬は自己判断で与えず獣医師に相談。飾りかぼちゃの誤食にも注意
かぼちゃは、ポイントをおさえれば犬と一緒に秋を感じられる身近な野菜です。加熱・種の除去・適量の3つを守って、愛犬においしく楽しんでもらってくださいね。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。犬の体質や体調には個体差があります。持病がある場合や、食べたあとに体調の変化が見られた場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。
