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犬のよだれが多いのはなぜ?考えられる原因と危険なサイン・受診の目安

犬の口まわりをガーゼでやさしく拭く飼い主のイラスト
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犬のよだれがいつもより多い気がして、心配になっていませんか。よだれは食事の前や興奮したときなど、健康な犬でも自然に増えることがあります。一方で、暑さや口の中のトラブル、誤食などが隠れていることもあります。この記事では、犬のよだれが増える主な原因と、注意したい危険なサイン、動物病院を受診する目安をまとめました。

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犬のよだれが出るしくみと正常な量

よだれ(唾液)は、食べ物を飲み込みやすくしたり、口の中を清潔に保ったりする役割があります。犬は人よりも体温調節を汗に頼れないぶん、口を開けてハアハアと呼吸(パンティング)することで熱を逃がすため、暑い時期や運動後は唾液が蒸発しやすく、よだれが目立ちやすくなります。

よだれの量には個体差や犬種差も大きく、口まわりの皮膚がたるんだ犬種(セント・バーナードやブルドッグ、マスティフ系など)はもともとよだれが多い傾向があります。「いつものその子と比べて明らかに増えた」「片側だけ垂れる」「においや色が変わった」といった、ふだんとの違いに気づくことが観察のポイントです。

観察するときは、量だけでなく「よだれの状態」もあわせて見ておくと役立ちます。透明でさらっとしたよだれは食事や興奮などで一時的に出やすく、白く泡立っている・粘り気が強い・血や色がついている・強いにおいがあるといった場合は、体調や口の中の変化が背景にあることがあります。写真やメモに残しておくと、いつもとの違いを比べやすくなります。

よだれが増える主な原因

よだれが増える背景には、心配のいらない生理的なものから、注意が必要なものまであります。主な原因を順に見ていきましょう。

食事の前や興奮など生理的なもの

おいしそうなにおいをかいだときや、ごはんの準備を見たときに、よだれが増えるのは自然な反応です。また、遊びや来客でテンションが上がったとき、車や病院など緊張する場面でも一時的に増えることがあります。原因が去れば落ち着き、元気や食欲がふだん通りなら、多くは心配のいらないよだれです。

暑さ・熱中症

気温や湿度が高い環境では、体温を下げようとパンティングが増え、粘り気のあるよだれが多くなることがあります。ぐったりする、呼吸が荒く戻らない、歯ぐきや舌の色がいつもと違う、ふらつくといった様子があれば、熱中症のサインの可能性があります。すぐに涼しい場所へ移し、体を冷やしながら動物病院に連絡してください。夏の散歩の時間帯や暑さ対策は、別の記事でくわしく紹介しています。

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口の中のトラブル

歯周病や口内炎、歯の破折、口の中の傷、歯や歯ぐきの間に異物がはさまっているときなどにも、よだれが増えることがあります。口をくちゃくちゃする、片側だけで噛む、口を触られるのを嫌がる、よだれがにおう・血が混じるといった様子があれば、口の中のトラブルが隠れていることがあります。ふだんからのデンタルケアは、こうしたトラブルの予防に役立ちます。

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乗り物酔い

車での移動が苦手な犬は、酔いの前ぶれとしてよだれが増えたり、落ち着きなくあくびを繰り返したりすることがあります。とくに子犬は乗り物酔いをしやすい傾向があります。乗車前の食事の量や休憩のとり方、慣らし方などの対策で、負担を減らせる場合があります。

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中毒・誤食

犬にとって有害な食べ物(タマネギ・ネギ類、チョコレート、ブドウ・レーズン、キシリトール入りの食品など)や、洗剤・観葉植物・薬品などを口にしたときに、急によだれが増えることがあります。中毒や誤食が疑われるときは、家庭での自己判断で吐かせようとせず、何を・いつ・どれくらい口にしたかを確認して、すぐに動物病院へ連絡してください。可能なら、口にしたものの包装や現物を持って行くと診察の手がかりになります。

中毒は口にした量や種類、犬の体の大きさによって影響の出方が変わり、時間がたってから症状が現れることもあります。「元気そうだから大丈夫」と自己判断せず、まずは動物病院に電話で状況を伝え、指示をあおぐようにしましょう。夜間や休診日に備えて、近くの救急対応病院を事前に調べておくと、いざというときに落ち着いて動けます。

病気が隠れていることもある

吐き気や消化器の不調、のどや食道に何かがつかえているとき、神経の病気などでも、よだれが増えることがあります。原因はさまざまで、見た目だけで判断するのは難しいものです。よだれ以外の症状(食欲の低下、嘔吐、元気のなさなど)をあわせて観察し、続くようであれば動物病院で相談しましょう。

シニア犬の場合、加齢によって飲み込む力が落ちたり、口の中のトラブルが起きやすくなったりして、よだれが目立つこともあります。年齢を重ねてから急によだれが増えた、食べこぼしが多くなったと感じたときは、一度かかりつけの獣医師に相談しておくと安心です。

注意したい危険なよだれのサイン

次のようなサインがあるときは、様子を見るより早めに動物病院へ相談したほうが安心です。

⚠️ こんなよだれは要注意
  • 急に大量のよだれが止まらない
  • よだれに血が混じる、強いにおいや変わった色がある
  • ぐったりする、ふるえる、呼吸が荒いままもどらない
  • 嘔吐やけいれん、ふらつきをともなう
  • 中毒・誤食の心当たりがある、口の中に異物が見える
  • 食欲や元気がなく、よだれが何時間も続く

とくに中毒・誤食が疑われる場合や、ぐったりして意識がはっきりしない場合は、急いで動物病院を受診してください。時間の経過で状態が変わることがあるため、迷ったら早めの連絡が安心です。

おうちでできること

危険なサインがなく、元気や食欲がふだん通りであれば、家庭でのケアと観察で様子を見られる場合があります。

  • 口まわりをこまめに拭く:やわらかい布やタオルで水分を拭き取り、皮膚が湿ったままにならないようにします。ぬれたままだと皮膚トラブルの原因になることがあります。
  • デンタルケアを続ける:歯みがきや歯みがきシートなどで口の中を清潔に保つと、口のトラブルの予防に役立ちます。嫌がる場合は無理をせず、少しずつ慣らしましょう。
  • 涼しく過ごせる環境を整える:暑い時期は室温・湿度を管理し、いつでも新鮮な水を飲めるようにします。
  • 誤食の原因を片づける:有害な食べ物や薬品、拾い食いしやすいものは犬の届かない場所に置きます。

歯みがきに慣れていない犬には、シートタイプから始める方法もあります。選び方や使い方は別の記事でくわしく紹介しています。

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こんなときは動物病院へ(受診の目安)

🏥 受診を考えたい目安
  • 中毒・誤食が疑われる → すぐに連絡・受診
  • ぐったり・けいれん・呼吸が苦しそう → すぐに連絡・受診
  • よだれに血が混じる、口を痛がる → 早めに受診
  • よだれが1日以上続く、食欲・元気が落ちている → 受診を検討

受診のときは、いつから・どんなよだれか・ほかの症状はあるか・心当たり(誤食など)はあるかを伝えられるようにしておくと、診察がスムーズになります。動画やメモを残しておくのもおすすめです。最終的な診断や治療の判断は、かならずかかりつけの獣医師に相談してください。

よくある質問(FAQ)

Q
犬のよだれが急に多くなったのですが大丈夫でしょうか?
A

食事の前や興奮したときなど、一時的に増えるだけで元気や食欲がふだん通りなら、多くは心配のいらないよだれです。ただし、ぐったりする・嘔吐やふるえをともなう・中毒や誤食の心当たりがあるといった場合は、様子を見ずに動物病院へ連絡してください。

Q
よだれが臭いのは病気のサインですか?
A

よだれの強いにおいは、歯周病などの口の中のトラブルが背景にあることがあります。においに加えて、口を痛がる・血が混じる・片側だけで噛むといった様子があれば、動物病院で口の中をみてもらうと安心です。ふだんからのデンタルケアも予防に役立ちます。

Q
車に乗るとよだれが増えます。対策はありますか?
A

乗り物酔いの前ぶれとしてよだれが増えることがあります。乗車前の食事の量を調整する、こまめに休憩する、短い距離から少しずつ慣らすなどの工夫で負担を減らせる場合があります。酔いが強い場合は、事前に獣医師へ相談してみましょう。

まとめ

この記事のポイント
  • よだれは食事前や興奮など、健康な犬でも自然に増えることがある
  • 暑さ・口のトラブル・乗り物酔い・中毒・病気など、原因はさまざま
  • 急な大量・異臭・血・ぐったり・けいれんは危険なサイン
  • 中毒・誤食が疑われるとき、ぐったりしているときは急いで受診

よだれの変化は、愛犬の体調を知る手がかりのひとつです。ふだんのよだれの量やにおいを知っておくと、いつもと違う変化に早く気づけます。気になるサインがあるときは、無理に様子を見ようとせず、かかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。

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