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猫の鳴き声の意味一覧|ニャッ・ゴロゴロ・シャーの気持ちと病院に行くべき鳴き方

リビングで3匹の猫がそれぞれ違う様子で鳴き、飼い主が耳を傾けるイラスト
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いっしょに暮らしていると、猫が本当にいろいろな声で鳴いていることに気づきます。短く「ニャッ」と言ったり、のどを「ゴロゴロ」鳴らしたり、ときには「シャーッ」と牙をむいたり——。猫の鳴き声には、そのときどきの気持ちがこめられています。この記事では、代表的な鳴き声の意味を早見表でひと目でわかるようにまとめたうえで、甘え・要求・威嚇・痛み・発情など6つの系統ごとにくわしく解説します。さらに、「この鳴き方はすぐ動物病院へ」というSOSのサインの見分け方まで、飼い主さん目線でお伝えします。

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猫の鳴き声の意味 早見表|まずはひと目でチェック

まずは代表的な鳴き声を12種類、早見表にまとめました。同じ鳴き方でも状況によって意味は変わりますが、「だいたいどんな気持ちか」「どう対応すればよいか」の目安としてお使いください。くわしい解説はこのあとの各セクションで紹介します。

鳴き声(擬音)主な意味・気持ち対応の方向
ニャッ・ニャ(短く軽い)軽いあいさつ・返事声をかけて返してあげる
ニャーン・ニャオ〜ン(長い)呼びかけ・かまってほしい様子を見て要求にこたえる
ニャオ・ニャオ(繰り返す)ごはん・遊びなどの要求何を求めているか確かめる
ゴロゴロ(のどを鳴らす)満足・甘え・安心(時に体調不良でも)そばで見守る/様子が変なら注意
サイレントニャー(声が出ない)強い甘え・信頼やさしく応えてあげる
クルル・ニャルル(巻き舌ぎみ)親しみのあるあいさつ声をかけて応じる
シャー・フー(吐き出す音)威嚇・恐怖・「近づかないで」距離をとる・興奮のもとを断つ
ウー・ウゥー(低いうなり)強い警告・怒りそっとしておく
ギャッ・ギャー(鋭い悲鳴)痛み・強い驚き・抵抗けが・痛みがないか確認
カカカ・ケケケ(クラッキング)獲物への興奮・じれったさ見守るだけでOK
アオーン・ウォーン(大きく低い)発情期の呼び鳴き(避妊去勢前)時期を見て獣医に相談
ミィミィ・か細い声(子猫)空腹・不安・寒さ・SOS原因を確かめ早めにケア

大切なのは、鳴き声だけで決めつけず、そのときの状況や体のサインもあわせて読み取ることです。同じ「ニャーン」でも、玄関でのお迎えなのか、空腹の夜中なのかで意味は変わります。次からは、この鳴き声を6つの系統に分けて、気持ちと対応をくわしく見ていきましょう。

①甘え・あいさつの鳴き声|ニャッ・ゴロゴロ・サイレントニャー

猫がリラックスしているときや、飼い主さんに親しみを伝えたいときの鳴き声です。体の力が抜けていて、しっぽや耳の動きもおだやかなことが多く、いちばん受け止めやすいサインです。

ニャッ・ニャ(短く軽い声)

目が合ったときや名前を呼んだときに返ってくる短い「ニャッ」は、軽いあいさつや返事のようなものです。人どうしの「やあ」に近い感覚で、猫がこちらを気にかけている合図。声をかけてあげると、猫との小さな会話のようなやり取りが生まれます。

ゴロゴロ(のどを鳴らす音)

のどを「ゴロゴロ」と鳴らすのは、満足・安心・甘えを表す代表的なサインです。なでられているときや、寝床でくつろいでいるときによく聞かれます。子猫が母猫にすり寄るときにも見られ、信頼している相手のそばで出やすい音です。ただし、ゴロゴロは体調が悪いときや不安なときにも出ることがあると考えられています。元気がない・食欲が落ちているのにゴロゴロが続くようなら、後半の「病院に行くべき鳴き方」もあわせて確認してください。

サイレントニャー(声を出さずに口を開ける)

口を「ニャー」と動かすのに声がほとんど聞こえない鳴き方は、サイレントニャーと呼ばれます。人の耳には聞こえにくい高い音を出しているとも言われ、強い甘えや信頼を向けているときのサインだと考えられています。飼い主さんにだけ見せることが多いしぐさなので、見かけたらやさしく応えてあげましょう。

なお、鳴き声と同じく「甘え・安心のサイン」として知られるのが、前足で毛布や飼い主さんをふみふみする行動です。あわせて知っておくと、猫の気持ちがより読み取りやすくなります。

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②要求の鳴き声|ニャーン・繰り返しの「ニャオニャオ」

「〜してほしい」というおねだりの鳴き声です。あいさつよりも声が長く、はっきりしていて、飼い主さんの顔を見ながら鳴くことが多いのが特徴です。

ニャーン・ニャオ〜ン(長く伸ばす声)

語尾を長く伸ばす「ニャーン」は、「かまって」「こっちを見て」という呼びかけです。飼い主さんが帰宅したときのお迎え鳴きや、遊んでほしいときによく聞かれます。猫は本来それほど多くを鳴いて伝える動物ではありませんが、人と暮らすなかで「鳴くと応えてもらえる」と学び、人に向けて鳴くことが多くなると考えられています。

ニャオ・ニャオ(繰り返し・だんだん強く)

同じ声を繰り返し、だんだん強くなっていくときは、ごはん・遊び・トイレ掃除など、はっきりした要求があることが多いものです。まずはお皿は空でないか、トイレは汚れていないか、遊びが足りていないかを確かめてみましょう。要求のたびにすぐこたえると鳴きが強くなることもあるため、生活のリズムを一定にしてあげると、要求鳴き自体が落ち着いていくこともあります。

要求鳴きが急に増えたときは

いつもと同じ生活なのに急に鳴く回数が増えた・夜中に大きな声で鳴くようになったときは、単なるおねだりだけでなく、のどの渇きや体の不調、加齢による変化が背景にあることもあります。食欲や水を飲む量、トイレの様子もあわせて見て、気になる変化が続くときは、かかりつけの動物病院で相談すると安心です。

③威嚇・恐怖の鳴き声|シャー・ウー・フー

「シャーッ」「ウーッ」という鳴き声は、「これ以上近づかないで」という警告です。威嚇はケンカそのものではなく、本当の争いを避けるためのサインだと考えられています。威嚇している猫は「怒っている」というより、多くの場合は「怖い」「不安」で身を守ろうとしている状態です。

  • シャー・フー——口を開けて強く息を吐き出す音。驚きや恐怖からの反射的な強い拒否
  • ウー・ウゥー——のどの奥から響く低いうなり。「近づくと本気で怒るよ」という一段進んだ警告

威嚇されたときは、なだめようと近づくのは逆効果になりがちです。まず距離をとり、外の猫が見えるならカーテンを閉めるなど興奮のもとを断ち、猫が自分で落ち着くのを待つのが基本です。相手が飼い主さんなのか、同居猫や来客・外の猫なのかで理由と対応が変わります。シャー・ウーの聞き分けや相手別の接し方は、こちらでくわしく解説しています。

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④痛み・SOSの鳴き声|ギャッ・急な絶叫・弱々しい声

いつもと明らかにちがう、ただならぬ声は、体の不調やSOSのサインのことがあります。とくに次のような鳴き方は、注意して様子を見てあげてください。

ギャッ・ギャー(鋭い悲鳴のような声)

触った瞬間や動いた瞬間に「ギャッ」と鋭く鳴くときは、その部分に痛みがある可能性があります。しっぽや足を踏んでしまったなど原因がはっきりしていて、すぐけろっとしているなら過度な心配はいりません。ただし特定の場所を触るたびに鳴く・抱き上げると鳴く・鳴いたあとも動きたがらないときは、痛みが続いているサインかもしれません。

低く弱々しい声・か細い声が続く

元気なときの声とちがい、力のない小さな声で鳴き続ける・声がかすれるときは、体調がすぐれないことがあります。食欲やトイレの様子など、ほかの変化もあわせて見てあげましょう。次の「病院に行くべき鳴き方」で、受診を考える目安を整理しています。

⑤発情期の鳴き声|アオーン・ウォーンと大きく低い声

避妊・去勢をしていない猫が、「アオーン」「ウォーン」と大きく低い声で鳴き続けるときは、発情期の呼び鳴き(コーリング)であることが多いものです。とくに夜間に大きな声で鳴くため、ふだんと声色が変わって驚く飼い主さんも少なくありません。

発情期の鳴き声は、体の自然な変化によるもので、叱ってやめさせられるものではありません。時期の目安や夜のうるさい鳴き声への対処、避妊去勢を考えるうえでのポイントは、こちらでくわしくまとめています。

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⑥クラッキングなどその他の鳴き声|カカカ・ケケケ

窓の外の鳥や虫をじっと見つめながら、「カカカ」「ケケケ」と歯を鳴らすように小刻みに声を出すことがあります。これはクラッキング(チャタリング)と呼ばれる行動で、獲物を前にした興奮や、届かないもどかしさの表れと考えられています。狩りの本能に関わる自然な行動なので、無理にやめさせる必要はありません。見守ってあげましょう。

クラッキングは心配いらないことがほとんど

クラッキングは獲物を見たときに出る自然な行動で、それ自体を心配する必要はありません。おもちゃで遊ばせて「狩り」の欲求を満たしてあげると、猫は満足しやすくなります。窓の外にほかの猫が見えて興奮しているようなら、カーテンで視界をさえぎってあげるのもよいでしょう。

この鳴き方はすぐ動物病院へ|SOSの見分け方

鳴き声の多くは気持ちのサインですが、いつもと明らかにちがう鳴き方は、体の不調が隠れていることもあります。鳴き声だけで病気を判断することはできませんが、次のような様子が見られたら、早めにかかりつけの動物病院で相談してください。

  • 低いうなり声が長く続く——痛みや強い不快感があるときに見られることがあります
  • 鳴き方が急に変わった・声がかすれた・出なくなった——のどや体の変化が背景にあることがあります
  • 特定の場所を触ると毎回ギャッと鳴く——その部分に痛みがあるサインのことがあります
  • 夜中に大きな声で鳴き続ける(避妊去勢済みなのに)——高齢の猫では体の変化が関係することがあります
  • トイレで力みながら鳴く・排せつのときに鳴く——排せつのトラブルは早めの受診がすすめられます
  • 鳴き声とあわせて、食欲低下・元気のなさ・隠れる時間の増加がある
⚠️ 「いつもと違う」が受診の目安

鳴き声から病名を言い当てることはできません。大切なのは「その子のふだんの鳴き方と比べて、いつもと違うかどうか」です。声の変化に加えて、食欲・水を飲む量・トイレ・元気などにも変化が重なるときは、自己判断で様子を見続けず、かかりつけの動物病院で相談してください。とくにおしっこのときに鳴く・力むのに出ないときは、早めの受診がすすめられます。

子猫と成猫で鳴き声はどう違う?

鳴き声の意味は、月齢や年齢によっても少しずつ変わります。子猫は母猫や飼い主さんに要求を伝えるために、成猫よりも高く、ひんぱんに鳴く傾向があります。「ミィミィ」というか細い声は、空腹・寒さ・不安などを伝えるサインで、迎えたばかりの子猫では夜鳴きにつながることもあります。子猫の鳴き声の意味や夜鳴きの対処は、こちらでくわしく解説しています。

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いっぽう、シニア期に入った猫が急に夜中に大きな声で鳴くようになったときは、加齢にともなう体や感覚の変化が背景にあることもあります。「年のせい」で片づけず、気になる変化が続くときは動物病院で相談すると安心です。

鳴き声とあわせて「行動」も読むと気持ちがわかる

鳴き声は猫の気持ちを知る手がかりですが、耳・しっぽ・体勢などのボディランゲージや、ほかの行動とあわせて読むと、より正確に読み取れます。たとえば、甘えて鳴いていたのに急にガブッと噛んでくる——そんな「なでていたら噛まれた」現象にも、猫なりの理由があります。噛む理由や噛み癖への向き合い方は、こちらもあわせてどうぞ。

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よくある質問(FAQ)

Q
猫がずっとゴロゴロ鳴いているのに元気がありません。大丈夫でしょうか?
A

ゴロゴロは満足や安心のサインであることが多いですが、体調が悪いときや不安なときにも出ることがあると考えられています。ゴロゴロ鳴きに加えて、食欲の低下・元気のなさ・じっとして動かないといった様子が重なるときは、いつもと違うサインかもしれません。鳴き声だけで判断せず、ほかの変化もあわせて見て、気になるときは早めにかかりつけの動物病院で相談してください。

Q
猫が夜中に大きな声で鳴いて困っています。どうすればいいですか?
A

夜鳴きの理由はさまざまです。避妊去勢をしていない猫では発情期の呼び鳴き、子猫では不安や空腹、シニアの猫では加齢にともなう変化が関係することもあります。まずは日中によく遊ばせてエネルギーを発散させる・寝る前にごはんの時間をつくる・部屋を静かで落ち着ける環境にするといった工夫を試してみましょう。避妊去勢済みなのに急に夜鳴きが増えた、鳴き方が明らかに変わったといった場合は、体の変化が隠れていることもあるため、動物病院で相談すると安心です。

Q
猫はどうして人に向かってよく鳴くのですか?
A

成猫どうしでは、猫はそれほど多くの声を出してやり取りしないと考えられています。人に向かってよく鳴くのは、人と暮らすなかで「鳴くと応えてもらえる」と学んだためだといわれています。つまり、鳴き声は猫から飼い主さんへの大切なコミュニケーション。声のトーンや状況を見ながら応えてあげると、猫との信頼関係が深まります。

まとめ

この記事のポイント
  • 猫の鳴き声は、甘え・要求・威嚇・痛み・発情・その他の6系統で読み解ける
  • ニャッ・ゴロゴロ・サイレントニャーは甘え、ニャーンや繰り返しの声は要求のサイン
  • シャー・ウーは威嚇と恐怖、アオーンは発情期の呼び鳴きのことが多い
  • 鳴き声だけで決めず、状況・体のサイン・ほかの行動とあわせて読む
  • 低いうなりが続く・鳴き方が急に変わった・声がかすれた・排せつ時に鳴くなど「いつもと違う」ときは早めに動物病院へ

猫の鳴き声は、言葉のかわりに気持ちを伝えてくれる大切なサインです。まずは早見表で「だいたいの意味」をつかみ、状況や体のサインとあわせて読み取ることで、愛猫との会話はもっと楽しくなります。そしていつもと明らかにちがう鳴き方や、体の不調をうかがわせる様子があるときは、迷わずかかりつけの動物病院へ。鳴き声に耳をかたむけることが、愛猫の気持ちと健康を守る第一歩になります。

※この記事は一般的な情報をまとめたものです。鳴き声の意味や体調のサインには個体差があります。鳴き方が急に変わる、低くうなり続ける、声がかすれる・出なくなる、排せつのときに鳴く、食欲や元気の低下をともなうなど気になる様子があるときは、鳴き声だけで判断せず、かかりつけの獣医師にご相談ください。

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