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猫がトイレ以外で粗相する原因と対策|病気のサインと環境の見直し方
猫の健康・ケア
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今までちゃんとトイレでできていたのに、急に猫がトイレ以外の場所でおしっこやうんちをするようになって、困っていませんか。じつは猫の粗相には、トイレへの不満・ストレス・病気など、いくつかの原因が考えられます。なかには動物病院での受診が必要なサインもあるため、原因を知って早めに対応することが大切です。本記事では、猫がトイレ以外で粗相をする理由と、家でできる対策を紹介しています。参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 猫が粗相をする主な原因(病気・トイレ・ストレス・マーキング)
- 見逃したくない「病気のサイン」と受診の目安
- 家でできるトイレ環境の見直し方
- 粗相したときにやってはいけない対応
猫がトイレ以外で粗相をする主な原因
猫はもともと、決まった場所で排泄するきれい好きな動物です。それなのにトイレ以外で粗相をするときは、必ず何かしらの理由があります。大きく分けると、原因は次の4つに整理できます。
粗相の主な原因
- 病気・体の不調:膀胱炎などで排泄時に痛みがある
- トイレへの不満:汚れている・砂が好みでない・場所が落ち着かない
- ストレス・環境の変化:引っ越し・模様替え・新しい同居者など
- マーキング(スプレー):なわばりを主張する行動
このうち、まず最初に確認したいのが「病気」です。順番に見ていきましょう。
まず確認したい「病気」のサイン
急に粗相が始まったときに、もっとも気をつけたいのが病気です。とくに膀胱や尿道のトラブル(猫下部尿路疾患=FLUTD)があると、排泄のときに痛みを感じ、トイレ=痛い場所と覚えてしまって、別の場所で排泄するようになることがあります。
排泄にまつわる問題を起こした猫を調べた研究では、その多く(およそ6割)に膀胱や尿道のトラブルが関わっていたとも報告されています。つまり粗相は「わがまま」ではなく、体の不調を知らせるサインのことも少なくないとされています。
出典: 獣医学の研究(dvm360/VIN講演資料「Elimination problems in cats」)(参照日2026-06-16)
こんなときは早めに動物病院へ
- 何度もトイレに行くのに尿がほとんど出ない
- 排泄のときに鳴く・つらそうにする
- 尿に血が混じる・色がいつもと違う
- 水を飲む量・尿の量が急に増えた/減った
- 元気・食欲がない
とくにオス猫が「トイレで力んでも尿が出ない」状態は、尿道がつまる尿道閉塞のおそれがあり、命にかかわることもあります。様子を見ずに、できるだけ早く動物病院を受診してください。自己判断で市販薬を使うのは避け、まずは獣医師に相談しましょう。
トイレ環境への不満が原因のことも
病気が見つからない場合は、トイレそのものへの不満が原因になっていることがあります。猫はトイレの好みがはっきりしている動物で、ちょっとした不満で別の場所を選んでしまうことがあるのです。
トイレが汚れている
もっとも多いのが、トイレの汚れです。きれい好きな猫は、汚れたトイレを嫌がって使わなくなることがあります。排泄物はこまめに取り除き、いつも清潔に保ちましょう。
砂やトイレの形が好みでない
猫砂の種類を変えたとたんに粗相が始まることもあります。また、トイレの入り口が高すぎる、容器が小さすぎる、フード付きで狭いといった「使いにくさ」も嫌われる原因です。以前使っていた砂に戻したり、ふちの低い大きめのトイレを試したりしてみましょう。
トイレの場所・数が合っていない
人の出入りが多い場所や、洗濯機のそばなど音が気になる場所だと、落ち着いて排泄できません。静かで人目につきにくい場所に置くのがおすすめです。また、トイレの数は「猫の頭数+1個」が目安とされています。多頭飼いの場合は、トイレが足りていないか見直してみましょう。
出典: Veterinary Partner(VIN)「Inappropriate Elimination (House Soiling) in Cats」(参照日2026-06-16)
ストレスや環境の変化も粗相につながる
猫はとても繊細で、環境の変化に敏感な動物です。引っ越しや部屋の模様替え、家具の配置換え、新しいペットや家族が増えたことなどが、ストレスとなって粗相につながることがあります。
また、近所での工事の音や、窓の外に見える野良猫の存在も、猫にとっては不安の原因になります。最近、猫のまわりで何か変化がなかったか思い返してみましょう。落ち着ける隠れ場所や高い場所を用意したり、できるだけ前と同じ生活リズムを保ったりすることで、不安をやわらげられます。
マーキング(スプレー)の場合
壁や家具などに、立ったまま少量の尿をかける行動は「スプレー」と呼ばれるマーキングです。これは排泄というより、なわばりを主張したり、不安や興奮を伝えたりするための行動とされています。とくに去勢・避妊をしていないオス猫に多く見られます。
去勢手術によって、オス猫のスプレー行動は大きく減るか、なくなることが多いと報告されています。スプレーが気になる場合は、去勢・避妊も含めて獣医師に相談してみるとよいでしょう。
出典: Veterinary Partner(VIN)「Inappropriate Elimination (House Soiling) in Cats」(参照日2026-06-16)
粗相したときの正しい対応
叱らない
粗相を見つけても、猫を叱るのは逆効果です。猫は「なぜ怒られたのか」を結びつけて理解するのが苦手で、叱られることがかえってストレスになり、粗相が悪化することもあります。落ち着いて原因を探すことを優先しましょう。
においをしっかり消す
猫は自分の尿のにおいが残っている場所を「トイレ」と認識してしまいます。粗相した場所はすぐに掃除し、においをしっかり取り除くことが大切です。市販のペット用消臭剤などを使い、においを残さないようにしましょう。
原因が分からなければ獣医師に相談
環境を見直しても粗相が続く場合や、病気のサインがある場合は、自己判断せず動物病院を受診しましょう。病気が隠れていることもあれば、行動面の専門的なアドバイスが必要なこともあります。獣医師に相談することが、解決への近道です。
猫のしぐさや気持ちについては、こちらの記事でも紹介しています。あわせて読んでみてくださいね。

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猫の粗相に関するよくある質問
病気・トイレへの不満・ストレス・マーキングなどが考えられます。とくに急に始まった場合は膀胱や尿道のトラブルが隠れていることがあるため、まず病気のサインがないか確認し、気になる症状があれば動物病院を受診してください。
叱るのは逆効果です。猫は叱られた理由を結びつけて理解するのが苦手で、ストレスから粗相が悪化することもあります。叱るより、原因を探して環境を整えることを優先しましょう。
「猫の頭数+1個」が目安とされています。たとえば2匹なら3個です。静かで落ち着ける場所に分けて置くと、より使ってもらいやすくなりますよ。
においをしっかり消すことが大切です。尿のにおいが残っていると、猫がそこを「トイレ」と認識して繰り返してしまいます。ペット用の消臭剤などを使って、においを残さないように掃除しましょう。
まとめ
この記事のまとめ
- 粗相の主な原因は、病気・トイレへの不満・ストレス・マーキングの4つ
- 急に始まった粗相は病気のサインのことがあり、まず体調を確認する
- トイレは清潔に、砂や場所、数(頭数+1個)を見直す
- 環境の変化によるストレスにも気を配る
- 叱らず、においをしっかり消すことが大切
粗相を防ぐための3つのポイント
- まず病気のサインがないか確認し、気になれば動物病院へ
- トイレは清潔に保ち、砂・場所・数を猫の好みに合わせる
- 環境の変化を減らし、落ち着ける場所を用意する
粗相は猫からの「困っているよ」というサインです。叱らずに原因をひとつずつ確かめて、猫が安心して過ごせる環境を整えてあげてくださいね。心配なときは、早めに動物病院に相談することが一番の近道ですよ。