犬はりんごを食べても大丈夫?と気になっていませんか。甘くてみずみずしいりんごは、犬に中毒を起こす食べ物ではなく、種と芯を取り除いて適量を与えれば、おやつやトッピングとして楽しめます。この記事では、犬へのりんごの与え方や量の目安、注意したいケース、おすすめのりんごおやつまで紹介しています。参考にしてみてくださいね。
犬はりんごを食べても大丈夫?
結論から言うと、犬はりんごを食べても大丈夫です。りんごは玉ねぎやチョコレートのように犬に中毒を起こす食べ物ではなく、種と芯を取り除いて適量を与えれば、おやつやごはんのトッピングとして取り入れられます。実際に、りんごを使った犬用のおやつも数多く市販されています。
りんごには、食物繊維やビタミンC、カリウムなどが含まれています。文部科学省の食品成分データベースでも、りんご(皮なし・生)には食物繊維・ビタミンC・カリウムなどが含まれることが示されています。ただし、これらは「りんごに含まれる栄養素」であり、犬に特定の健康効果を保証するものではありません。おやつはあくまで食事の補助として、楽しみながら与えるものと考えましょう。
参考: 日本食品標準成分表(文部科学省・りんご/皮なし/生)(参照日2026-07-12)
犬へのりんごの与え方
りんごを犬に与えるときは、いくつかの下ごしらえのポイントがあります。安心して食べてもらうために、次の3つを押さえておきましょう。
種と芯は取り除いてから与える
りんごを与えるときは、種と芯を必ず取り除きましょう。りんごの種にはアミグダリンという成分が含まれており、犬には与えないほうが安心とされています。また、芯は硬くてのどに詰まる原因にもなります。実の部分だけを使うようにして、種・芯・軸はしっかり取り除いてから与えてください。
皮は無理に与えなくてよい・よく洗う
りんごの皮は食べても問題ありませんが、消化があまり得意でない犬や子犬、シニア犬には皮をむいて与えると安心です。皮ごと与える場合は、農薬やワックスが気になることもあるため、流水でよく洗ってから使いましょう。お腹がゆるくなりやすい子は、皮なしの実の部分だけにしておくのがおすすめです。
小さく切る・すりおろしても与えられる
のどに詰まらせないよう、犬の体格に合わせて小さく切るか、すりおろして与えましょう。とくに小型犬や早食いの子は、丸のみによる窒息に注意が必要です。すりおろしたりんごは、ふだんのドッグフードに少量トッピングする方法もあります。りんごは生のままでも与えられますが、加熱してやわらかくすると、消化が苦手な子にも食べやすくなります。
ドッグフードにトッピングを加えるときの考え方や注意点は、別の記事でもくわしく紹介しています。

犬に与えるりんごの量の目安
りんごは犬が食べられる食材ですが、与えすぎには注意が必要です。りんごには果糖などの糖分が含まれるため、たくさん食べるとカロリーの取りすぎや肥満につながることがあります。
量の目安として、一般的におやつは1日に必要な食事量(カロリー)の1〜2割程度までにとどめるのがよいとされています。りんごをおやつやトッピングとして与える場合も、この範囲におさまるよう、ふだんのごはんの量を調整しましょう。体格や運動量、体質によって適した量は変わるため、体重別の「◯グラムまで」という決まった量はありません。初めて与えるときは少量から始め、体調に変化がないか様子を見ると安心です。
りんごを食べたあとに、下痢や軟便、嘔吐、お腹の張り、元気がないなどの様子が見られたときは、量が多すぎたり体質に合わなかったりする可能性があります。症状が続く・繰り返す場合や、いつもと様子が違うと感じたときは、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。
りんごを与えるときに注意したいケース
健康な犬であれば適量のりんごは楽しめますが、犬の状態によっては注意が必要な場合があります。次のようなケースでは、自己判断で与えず、かかりつけの獣医師に相談してからにしましょう。
持病がある・療法食を食べている犬
りんごは糖分やカリウムを含むため、糖尿病、腎臓の病気などの持病がある犬や、治療のために療法食を食べている犬には、飼い主さんの判断で与えるのは避けましょう。こうした犬は食事の内容を細かく管理していることが多く、おやつを足すことでバランスが崩れてしまう可能性があります。与えてよいかどうか、量はどのくらいかは、必ず主治医の獣医師に確認してください。
肥満気味の犬・ダイエット中の犬
りんごは糖分を含むため、体重が気になる犬に与えるときは量に気をつけましょう。おやつを足したぶん、ふだんのごはんを少し減らすなどして、1日の総カロリーが増えすぎないように調整するのがポイントです。
子犬・シニア犬・初めて食べる犬
消化機能が未発達な子犬や、消化力が落ちてくるシニア犬には、皮をむいてすりおろすか、やわらかく加熱して、ごく少量から与えましょう。また、どんな食材にもアレルギーの可能性はゼロではありません。初めて与えるときは少量にとどめ、皮膚のかゆみや消化器の不調などが出ないか、しばらく様子を見てください。異変があれば動物病院に相談を。
犬用のりんごおやつの選び方とおすすめタイプ
手作りが難しいときは、市販の犬用りんごおやつが便利です。さまざまなタイプがあるので、愛犬の年齢や好み、噛む力に合わせて選びましょう。ここでは代表的なタイプを紹介します。価格や在庫は時期・販売店で変わるため、最新情報は各販売ページでご確認ください。
1. フリーズドライ・チップタイプ(軽くて与えやすい)
りんごを軽い食感に仕上げたフリーズドライ・チップタイプです。軽くて割りやすいので、しつけのごほうびや少量ずつ与えたいときに便利。小型犬や、硬いものが苦手な犬にも与えやすいのが利点です。原材料がりんごだけのシンプルなものを選ぶと、素材の味を楽しめます。
2. ボーロ・クッキータイプ(小粒で調整しやすい)
りんごを練り込んだ、小粒のボーロやクッキータイプです。口の小さな小型犬や子犬でも食べやすく、量の調整もしやすいのが魅力。やわらかめのものが多く、シニア犬にも向いています。
3. 無添加・国産タイプ(素材にこだわりたい方に)
着色料や保存料などを使っていない無添加タイプ、国産のりんごを使ったタイプもあります。原材料がシンプルなおやつを選びたい飼い主さんにおすすめです。パッケージの原材料表示を確認して、余計なものが入っていないかチェックしてみましょう。
りんご以外にも、犬用おやつはいろいろな種類があります。無添加・国産のおやつやプレゼント向きのものは、別の記事でまとめて紹介しています。愛犬用のケーキを探している方は、こちらの記事も参考になります。

りんご以外に犬が食べられる食材もチェック
りんごのほかにも、犬が食べられる身近な食材はいろいろあります。「この食べ物は犬に与えても大丈夫かな?」と迷ったときは、食材ごとの与え方や注意点をまとめた記事もあわせて参考にしてみてください。
とくに秋が旬のさつまいもやかぼちゃについては、それぞれ与え方をくわしく紹介しています。


よくある質問(FAQ)
- Q犬がりんごの種を食べてしまったらどうすればいいですか?
- A
りんごの種にはアミグダリンという成分が含まれるため、与えないほうが安心とされています。少量を誤って食べてしまった場合も、あわてず様子を見て、たくさん食べてしまった・体調に変化がある・心配なときは、かかりつけの動物病院に相談してください。ふだんから種と芯はしっかり取り除いて与えるようにしましょう。
- Q犬にりんごは毎日与えてもいいですか?
- A
りんごには糖分が含まれるため、与えすぎるとカロリーの取りすぎや肥満につながることがあります。毎日与えたい場合も少量にとどめ、おやつは1日の食事量(カロリー)の1〜2割程度までを目安にしましょう。ふだんのごはんの量とのバランスを見て調整することが大切です。
- Q犬にりんごジュースやりんご味のお菓子を与えてもいいですか?
- A
人間用のりんごジュースやお菓子は、砂糖や添加物が多く含まれていることがあるため、犬には与えないほうが安心です。りんごを与えたいときは、味付けのない生のりんごや、犬用に作られたりんごおやつを選びましょう。人間用の加工食品は成分がわかりにくいこともあるため、避けるのがおすすめです。
まとめ
- りんごは犬に中毒を起こす食べ物ではなく、種と芯を取り除いて適量なら与えてよい
- 種にはアミグダリンが含まれるため与えない。芯はのどに詰まる原因になるので取り除く
- 皮はよく洗えば与えられるが、消化が苦手な子はむくと安心。小さく切るかすりおろす
- 糖分があるので与えすぎに注意。おやつは1日の食事量の1〜2割程度が目安
- 糖尿病・腎臓病などの持病がある犬、療法食中の犬は必ず獣医師に相談。初めては少量から
りんごは、種と芯を取り除いて量に気をつければ、犬も楽しめる身近な果物です。市販のりんごおやつを使ったり、生のりんごを小さく切って与えたりと、取り入れ方はいろいろ。愛犬の体調や体質に合わせて、無理なく楽しんでみてくださいね。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。犬の体格や体質、健康状態には個体差があります。持病がある場合や、与えたあとに体調の変化があった場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。
