犬の爪切りは、やり方のコツと血管(クイック)の見方さえ押さえれば、初心者でもおうちで挑戦しやすくなります。この記事では、爪の持ち方や切る角度、少しずつ切る手順から、犬が嫌がるときの対処法、深爪して出血したときの対応、爪切りの頻度の目安まで、動画も交えて幅広く紹介します。
犬用爪切りグッズの選び方
犬の爪切りをおうちで行うなら、爪切りグッズはタイプ・愛犬のサイズとの相性・血管の見やすさ・静音性の4つを意識して選ぶと、初心者でも扱いやすい1本を見つけやすくなりますよ。
タイプ(ハサミ型・ギロチン型・電動やすり)で選ぶ
犬用の爪切りには、細かく調整しやすいハサミ型、素早く切りやすいギロチン型、少しずつ削るため深爪しにくい電動やすりタイプなどがあります。切る音や振動を怖がりやすい子には、動作音が控えめなタイプから試してみるのもひとつの方法です。
それぞれ得意・不得意があるため、愛犬の性格や飼い主さんの慣れに合わせて選ぶとよいでしょう。
愛犬のサイズに合わせて選ぶ
小型犬と大型犬では爪の太さが大きく異なります。爪に対して刃が小さすぎると切りにくく、大きすぎると細かい調整がしづらくなります。パッケージや商品説明に記載された対応サイズ・対応犬種を確認し、愛犬の爪の太さに合ったものを選ぶと切りやすくなりますよ。
血管の見やすさ・安全機能で選ぶ
とくに黒い爪は血管の位置が見えにくく、どこまで切ってよいか分かりづらいものです。血管が見やすいLEDライト付きのタイプや、一度に切りすぎるのを防ぐストッパー付きのタイプは、深爪が心配な方の助けになります。それでも位置が分かりにくいときは無理をせず、先端を少しずつ切るようにしましょう。
自分で切るのが不安なときや、どうしても嫌がって切らせてくれないときは、動物病院やトリミングサロンにお願いする方法もあります。無理をせず、愛犬に合った方法を選んでくださいね。
犬の爪切りの正しいやり方|持ち方・切る角度・少しずつが基本
犬の爪切りは、足先の持ち方・刃を当てる角度・少しずつ切ることの3つを意識すると、初心者でも落ち着いて取り組みやすくなりますよ。ここでは、はじめて挑戦する方に向けて基本の手順を紹介します。
爪切りの前に準備するもの・落ち着ける環境
切り始める前に、爪切り本体に加えて、ペット用の止血剤・ティッシュやガーゼ・ご褒美のフードを手の届く場所にそろえておくと安心です。愛犬がリラックスできる時間帯を選び、滑りにくい床や膝の上など、体勢が安定する場所で行いましょう。
散歩や食事のあとで落ち着いているタイミングだと、嫌がりにくいという声もあります。
足先・爪の持ち方と刃を当てる角度
爪切りをするときは、肉球を強く握らないように、足先を下からそっと支えて爪を軽く押し出すようにします。刃はいきなり根元から当てず、爪の先端に対して床と平行に近い角度で当て、細くなった先端から少しずつ切っていきましょう。
一度に大きく切ろうとせず、こまめに様子を見ながら進めるのが、深爪を防ぐコツです。
血管(クイック)の見方|白い爪・黒い爪の見分け方
犬の爪の内側には、クイックと呼ばれる血管と神経が通っています。ここまで切ってしまうと出血や痛みの原因になるため、手前で止めるのが基本です。
白い(透明な)爪の場合は、光にかざすと爪の中にピンク色っぽく透けて見える部分が血管の目安です。その手前までを少しずつ切りましょう。
黒い爪は血管が見えにくいため、一度に深く切らず、先端を少しずつ削るように切るのが安心です。切った断面の中心に黒っぽい芯が見えてきたら血管が近いサインとされるので、そこで止めておきましょう。位置が分かりにくいときは、肉球からはみ出た部分だけを切る方法もあります。
爪切りとあわせて、日ごろのお手入れも見直しておくと安心です。


犬が爪切りを嫌がる場合はどうする?

犬が爪切りを嫌がった場合は、無理に押さえつけたり叱ったりせず、やり方や接し方を見直してみましょう。
犬の足先は敏感なため、力いっぱい肉球を握られることが苦手な子もいます。また、長時間無理な体勢をとるのがつらいこともありますし、爪切りのバチンという音に驚いて嫌がることもあります。
こうした状況に慣れさせるコツは、軽くリズミカルに短時間で爪を切ることです。慣れないうちは一度にすべての爪を切るのではなく、何日かに分けて切るのが良いでしょう。家族に愛犬を支えてもらったり、フードをご褒美に与えながら切ったりするのもおすすめです。
それでもうまくいかない時は、動物病院やトリミングサロンでお願いする方法もあります。犬は飼い主さんが相手だと甘えが出て嫌がっても、飼い主さん以外の人が相手だとおとなしく爪切りをさせてくれることもあります。愛犬の性格も考えながら、ベストな方法を見つけてください。
犬の爪を切っているときに出血をしてしまったらどうする?
愛犬の爪を切りすぎて出血してしまった時は、動揺させないよう冷静に対処してください。
まず、ティッシュやガーゼを準備します。
軽い出血なら指を上に向けてティッシュやガーゼを当てれば止まります。
血液が流れ出るようなら、5分程度軽く押し当てながら、指の付け根を優しく圧迫します。もし止血剤があれば早く出血を止められますが、しみるため暴れないように保定してください。
止血後は1〜2時間安静にし、必要に応じて洗います。人間用の消毒薬、抗生剤は獣医さんに相談してから使用しましょう。
大抵の場合、出血は大事に至りませんが、その後愛犬が爪切りを嫌がるかもしれません。次に爪切りをする時は、爪の中にある血管を意識しながら行うと良いでしょう。爪を透かして中に黒く見える血管から離れたところで切るようにします。黒い爪で血管の位置が把握できない時は、先端の肉球からはみ出た部分だけを切る方が安全です。
犬の爪切りの頻度の目安|散歩量や生活環境で変わる
犬の爪が伸びるスピードには、犬種・年齢・運動量による個体差があり、すべての犬に当てはまる決まった頻度はありません。歩いたときに床でカチカチと爪が当たる音がする、爪が床に引っかかる、といった様子が、切りどきの目安のひとつとされています。
アスファルトの上をよく散歩する子は、歩くうちに爪先が自然に削れて伸びにくい傾向があります。反対に、室内で過ごす時間が長い犬や、散歩量が少ないシニア犬は爪が伸びやすいため、こまめに様子を確認してあげるとよいでしょう。
また、地面に着かない位置にある狼爪(ろうそう)は自然に削れにくく、伸び続けて巻き爪になりやすいため、忘れずにチェックしてあげてくださいね。伸びすぎや変形が気になるときは、動物病院やトリミングサロンに相談する方法もあります。
犬の爪が切りやすくなる!爪切り動画を紹介
犬の爪切りは言葉で説明されるだけだとやり方が分かりにくいと思います。実際に犬の爪切りをしている動画で、爪の切り方を確認すると切りやすくなりますよ。
爪切り初心者でも分かりやすい犬の爪切りのやり方動画
爪切りのコツを解説している動画です。実演しながら説明し、スロー再生で解説している部分もあります。また割り箸を使った練習方法も紹介しているため、初めて爪切りに挑戦する方に特におすすめですよ。
爪が黒い場合の切り方が分かる動画
黒い爪の子の爪切りを動画で解説しています。まずはイラストで爪の構造から教えてくれるため実際に切る時の参考になるはず。また、常に解説しながら実演しているので分かりやすいです。
犬の爪切りを病院やサロンでお願いする場合にかかる料金はどれくらい?
犬の爪切りを動物病院やトリミングサロンでお願いした場合にかかる料金は、500円前後が多いです。予約の必要や受け付けてくれる内容によって料金が変わることもあるので、お願いしたい病院やサロンが決まったら、事前にホームページや電話で確認することをおすすめします。
なお、動物病院では、爪切りだけをお願いした場合は500円でも、他に症状があって診察を伴ったり、狂犬病ワクチンの際に血液検査などを一緒に頼んだりするとサービスで切ってくれる場合もあります。
トリミングサロンは爪切りだけを受けてくれる施設もありますが、耳掃除、肛門腺絞り、歯磨き、爪切りから三つ選んで1000〜1500円というセットにして依頼しなければならない場合も。また、サロンによっては10歳までの犬しか受け付けてもらえない場合や、予約がたくさん入っていて依頼自体が難しい場合もあります。行く前に確認してみましょう。
犬の爪切りで活躍するグッズを紹介
犬の爪切りを動物病院やショップに頼まずに自分で切りたいと思う人もいるでしょう。ただ、犬の爪切りはなかなか大変な作業です。少しでも犬の爪切りがしやすくなるよう、爪切りグッズは使用しやすい便利なものを揃えるようにしましょう。
犬の爪切りで活躍する用品【ハンモック】
| 耐荷重 | XS:お勧め体重4kgまで S:お勧め体重4-7kg M:お勧め体重7-10kg L:お勧め体重10-20kg |
| 素材 | ポリエステル、メッシュ素材 |
犬の爪切りで活躍する用品【電動爪切り】
| 回転スピード | 1段階スピード:6000rpm 2段階スピード:6800rpm |
| 音量 | 50db~60db |
犬の爪切りで活躍する用品【ハサミタイプの爪切り】
| サイズ | 131 × 77 × 20 mm |
| 材質 | 金属、エポキシ樹脂 |
犬の爪切りのよくある質問
犬の爪切りに初めて挑戦する方からよく寄せられる疑問をまとめました。落ち着いて取り組むための参考にしてみてくださいね。
- Q犬の爪はどのくらいの頻度で切ればよいですか?
- A
爪が伸びるスピードには犬種や運動量による個体差があるため、一律の頻度は決まっていません。歩いたときに床に爪が当たる音がする、爪が床に引っかかるといった様子が、伸びてきた目安のひとつとされています。
一度にすべて切ろうとせず、何日かに分けて少しずつ切ると、愛犬の負担を抑えやすくなりますよ。
- Q爪を切って出血したときはどうすればよいですか?
- A
まずは飼い主さんが落ち着くことが大切です。記事内でも紹介しているとおり、ティッシュやガーゼを当てて数分間しっかり圧迫すると、多くの場合は止血できるとされています。ペット用の止血パウダーを常備しておくと安心という声もありますが、使用方法は製品の表示に従ってください。
圧迫しても出血が止まらない場合や、愛犬がぐったりしている・痛がり続けるなどの様子が見られる場合は、自己判断せず、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。
- Q黒い爪はどこまで切ってよいか分かりません。コツはありますか?
- A
黒い爪は血管の位置が見えにくいため、一度に深く切らず、先端を少しずつ切るのが安心です。記事内では、肉球からはみ出た部分だけを切る方法や、血管が見やすいLEDライト付きの爪切りも紹介しています。
不安なときは無理をせず、動物病院やトリミングサロンにお願いするのもひとつの方法ですよ。
- Q子犬はいつから爪切りを始めればよいですか?
- A
明確な決まりはありませんが、子犬のうちから足先や爪切りに少しずつ慣らしておくと、成犬になってからも落ち着かせやすいといわれています。最初は爪を切らずに足先を触るだけ、次に爪切りを見せるだけ、と段階を踏み、できたらご褒美をあげる方法がおすすめです。
お迎え直後で体調や環境に慣れていないときは、かかりつけの動物病院に相談してから始めると安心ですよ。
- Q犬の爪切りは自分でやるのと病院・サロンに頼むの、どちらがよいですか?
- A
どちらが正解と決まっているわけではなく、愛犬の性格と飼い主さんの慣れに合わせて選んで大丈夫です。おうちで切れば通院の手間を減らせますが、嫌がる・黒い爪で血管が見えにくい・深爪が心配といった場合は、無理をせず動物病院やトリミングサロンにお願いする方法もあります。
料金の目安は記事内で紹介しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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