犬のトイレトレーニングは、いつから・どう始めればいいのか迷いますよね。新しく犬を迎えたその日から、少しずつ教えていくのが基本です。この記事では、犬のトイレトレーニングのやり方を、始める時期・準備するもの・具体的な手順・失敗したときの対応まで順番に紹介します。焦らず進めるコツもまとめたので、参考にしてみてくださいね。
犬のトイレトレーニングはいつから始める?
「もう少し慣れてから教えよう」と待つ必要はありません。トイレトレーニングは、犬を迎えたその日から始めるのが基本です。まずは、始める時期の考え方を見ていきましょう。
犬を迎えたその日から始めよう
子犬でも成犬でも、家に迎えたその日からトイレの場所を教え始めて問題ありません。むしろ、最初に覚えた場所がその後の習慣になりやすいので、早いうちから「ここがトイレ」と伝えていくほうがスムーズです。最初は失敗して当たり前と考えて、気長に付き合っていきましょう。
成犬・保護犬でも覚え直せる
「うちの子はもう成犬だから」とあきらめる必要はありません。成犬や保護犬でも、根気よく教えていけばトイレの場所を覚え直せます。前の環境での習慣が残っていることもあるので、子犬を迎えたときと同じように、一からていねいに教えるつもりで進めましょう。
「何日で覚える」と決めつけない
覚えるまでの期間は犬によって大きく違います。数日でコツをつかむ子もいれば、数か月かけて少しずつ覚えていく子もいて、個体差がとても大きい部分です。「◯日で覚えさせる」と期限を決めてしまうと、うまくいかないときに焦ってしつこく叱ってしまいがちです。ほかの犬と比べず、その子のペースに合わせて進めることが成功への近道です。
トイレトレーニングの準備をしよう
スムーズに教えるには、環境づくりが大切です。ここでは、トイレトレーニングに用意しておきたい基本の3つを紹介します。愛犬の体の大きさに合ったものを選びましょう。
トイレトレー
トイレの場所をはっきりさせるために、専用のトイレトレーがあると便利です。犬が中で一回転できるくらいの、体より少し大きめのサイズを選びましょう。足を上げる子には、周囲へのはみ出しを防ぐメッシュ付きやL字型のタイプもあります。トレーがあると「ここがトイレ」と伝わりやすくなります。
トイレシーツ
トレーに敷いて使う消耗品です。吸収量やサイズにいくつか種類があるので、体の大きさやおしっこの量に合わせて選びます。トレーニング中は失敗も多いので、まとめ買いしておくと安心です。シーツの交換頻度や選び方は別の記事でくわしくまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

サークル・ケージ
トレーニング初期は、サークルやケージで犬の行動範囲を区切ると教えやすくなります。広い部屋に放したままだと、あちこちで排泄してしまい場所を覚えにくいためです。寝床とトイレを少し離して配置できる広さがあると、犬が自分のトイレを認識しやすくなります。
犬のトイレトレーニングの手順
準備ができたら、いよいよトレーニングです。基本は「タイミングを見る→トイレに誘導する→できたら褒める」の3ステップのくり返し。焦らず、この流れを毎日続けていきましょう。

1. 排泄しやすいタイミングを見る
犬が排泄しやすいのは、起床後・食後・水を飲んだあと・遊んだあと・寝起きなどのタイミングです。床のにおいをクンクンかぐ、そわそわ歩き回る、くるくる回るといったしぐさは、排泄のサインのことが多いとされています。こうした様子が見えたら、次のステップに移りましょう。
2. トイレにやさしく誘導する
サインが見えたら、トイレトレーの上へ静かに誘導します。抱き上げて連れて行ってもかまいませんが、驚かせないようにやさしく行いましょう。誘導したら、犬が落ち着いて排泄できるように、じっと見つめすぎず少し離れて待つのがコツです。
3. できたらすぐに褒める
トイレで排泄できたら、その場ですぐに褒めてあげましょう。「いいこ」と明るい声をかけたり、ごほうびのおやつを少しあげたりすると、犬は「ここでするといいことがある」と学んでいきます。タイミングが大切なので、排泄が終わった直後に褒めるのがポイントです。
トイレトレーニングでは、失敗しても叱らない・たたかないことが何より大切です。大きな声で叱ったり、鼻を押しつけたりすると、犬は「排泄そのものがいけないこと」と勘違いし、飼い主さんの見ていない所や隠れて排泄するようになってしまうことがあります。うまくいったときに褒めて教える方法が、遠回りに見えていちばんの近道です。
トイレを失敗したときの対応
トレーニング中の失敗は当たり前のこと。大切なのは、失敗したときの対応です。叱らずに落ち着いて片付けることを心がけましょう。
叱らず、黙って片付ける
違う場所で排泄してしまっても、叱らずに黙って片付けるのが基本です。ここで騒いだり構ったりすると、犬が「排泄すると飼い主さんが反応してくれる」と学んでしまい、かえって失敗をくり返すことがあります。感情を出さず、淡々と片付けましょう。
においを残さないように掃除する
失敗した場所ににおいが残ると、犬が「ここはトイレ」と勘違いして同じ場所をくり返し使ってしまいます。ペット用の消臭剤などを使って、においまでしっかり取り除いておきましょう。フローリングや床の掃除のコツ、便利な掃除グッズは別の記事で紹介しています。


失敗の原因を振り返る
失敗が続くときは、次のような原因がないか振り返ってみましょう。原因が分かると、対策も立てやすくなります。
- 場所が落ち着かない:人の出入りが多い、うるさい場所にトイレがある
- トイレが狭い・汚れている:体に対してトレーが小さい、シーツが汚れたまま
- 環境の変化:引っ越し・模様替え・家族が増えたなどで落ち着かない
- 誘導のタイミングが合っていない:排泄のサインを見逃している
なかなか覚えないときの見直しポイント
しばらく続けても覚えないときは、教え方より先に環境を見直してみましょう。ちょっとした工夫で改善することもあります。
トイレの環境を見直す
トイレの位置や広さ、清潔さをもう一度チェックしましょう。寝床や食事場所のすぐそばだと、犬は排泄をためらうことがあります。トレーを少し大きいものに替える、静かな場所に移す、シーツをこまめに交換するなど、犬が使いやすい環境を整えてあげてください。留守番中もトイレができるように、サークル内にトイレと寝床のスペースを分けておくのも効果的です。
成犬が急に失敗するようになったら
これまでできていた成犬が急にトイレを失敗するようになった場合は、しつけの問題ではなく病気のサインのこともあります。膀胱炎などの泌尿器のトラブル、加齢による変化などで、トイレが間に合わなくなることがあります。おしっこの回数や量の変化、血が混じる、水をたくさん飲むといった様子が見られるときは、早めに動物病院に相談してください。最終的な判断は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

よくある質問
- Q犬のトイレトレーニングはどのくらいで覚えますか?
- A
覚えるまでの期間は犬によって大きく違い、数日でコツをつかむ子もいれば、数か月かかる子もいます。個体差が大きいので「何日で覚える」と期限を決めず、その子のペースに合わせて気長に続けることが大切です。うまくいったときにしっかり褒めることをくり返しましょう。
- Qトイレを失敗したとき、叱ってはいけないのですか?
- A
叱らないほうがよいとされています。強く叱ると、犬が「排泄そのものがいけないこと」と勘違いし、隠れて排泄するようになることがあります。失敗はにおいを残さず黙って片付け、トイレで成功したときに褒めて教えるのが基本です。たたく・鼻を押しつけるといった体罰は行わないようにしましょう。
- Q成犬になってから急にトイレを失敗するようになりました。
- A
これまでできていた犬が急に失敗するようになった場合は、しつけではなく病気のサインのこともあります。膀胱炎などの泌尿器のトラブルや加齢による変化が関係していることもあるため、おしっこの回数・量の変化や血が混じるなどの様子があれば、早めに動物病院に相談してください。
まとめ
- トイレトレーニングは犬を迎えたその日から。成犬・保護犬でも覚え直せる
- 覚える期間は個体差が大きい。「何日で」と決めつけず、その子のペースで
- 準備はトイレトレー・トイレシーツ・サークルの3つが基本
- 手順は「タイミングを見る→誘導する→できたら褒める」のくり返し
- 失敗しても叱らない・体罰をしない。黙って片付け、においを残さない
- 成犬が急に失敗するようになったら病気のサインのことも。動物病院に相談を
犬のトイレトレーニングは、うまくいかない日があっても焦らず続けることが大切です。叱るのではなく、できたときにしっかり褒めてあげることで、犬は少しずつ覚えていきます。愛犬のペースに合わせて、気長に取り組んでみてくださいね。気になる様子があるときは、無理せず動物病院に相談しましょう。
