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猫とバルサン|猫は部屋の外、水槽は家の外と書かれています

猫とバルサン|猫は部屋の外、水槽は家の外と書かれています 猫
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猫がいる部屋でバルサンを使う手順は、売っているレック株式会社が自社サイトの質問集で示しています。猫を部屋の外に出し、換気が済んでから戻す、という流れです。

ただし同じ質問集を下まで読むと、答えの強さが途中で変わります。金魚や熱帯魚がいる部屋はそもそも使えないとされ、動かせない水槽があるなら隣の部屋でも使うなと書かれていました。猫は部屋の外、水槽は家の外です。

どこまで離すかが動物によって変わるので、家にいる顔ぶれを先に並べておくと手順が決まります。カメやヤモリはどちらに入るのか、薬局ではないところで売っているタイプなら軽くなるのか。レック株式会社の答えを順に追いました。

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猫は「部屋の外」、水槽は「家の外」と書き分けられています

先に、いちばん差が出たところから書きます。質問集には「ペット」という言葉を使った質問がいくつもありますが、くん煙剤についての答えでは、その「ペット」に括弧が付いていました。

「バルサンは哺乳類に対して安全性が高い製品ですが、ペット(哺乳類)は必ず外に出してからくん煙して下さい。」ペットのあとに(哺乳類)と添えられています。

この書き方には、もう一つ特徴があります。くん煙剤についての答えが並んでいるところには、猫という言葉が一度も出てきません。出てくるのは「哺乳類」と「哺乳動物」だけです。猫の飼い主は、自分で猫を哺乳類に読み替えてから読むことになります。

同じ質問集でも、スプレーや吊り下げの製品では「犬、猫、ハムスター、小鳥など」と名前が並びます。煙を出す製品の側だけ、呼び方がまとめられている形です。

そして魚については質問が別に立っていて、答えの強さがまるで違います。「魚に対する毒性が強いので、水槽のあるお部屋ではご使用いただけません。」

出すか出さないかの話ではなく、その部屋ではバルサンを使えないという書き方です。猫の側は「外に出してから使う」、魚の側は「使えない」。同じ製品の、同じ質問集の中でこうなっています。

どの動物か書かれている扱いどこまで離すか
猫・犬・ハムスターなど(哺乳類)外に出してからくん煙する部屋の外
金魚・熱帯魚などの魚類その部屋では使用できない家の外
カメ・ヤモリなど(爬虫類・両生類)魚類と同じ注意が必要家の外
観葉植物枯れる場合があるので外に出す部屋の外
バルサンの質問集が、動物の種類ごとに書いていること

猫を戻すのは、換気を1時間してからです

猫を外に出したあと、いつ戻していいのか。ここにも時間が書いてあります。「使用後は換気を十分(1時間位)に行った後、室内に戻して下さい。」

くん煙にかかる時間とは別に、換気の時間が後ろに付く形です。猫の行き先を決めるときは、くん煙の時間に1時間を足した長さで考えると足りなくなりません。

そしてもう一つ、見落としやすい答えがありました。くん煙していない別の部屋で待っていてよいかという質問に対して、こうなっています。「哺乳動物への安全性は高いですが、バルサンしている時はドアを閉めていても隙間などから煙が漏れますので、外に出て頂くようにお願いしております。」

ドアを閉めても煙は回る、という説明です。これは人についての答えですが、猫を家の中の別室に移すだけでは足りないという読み方ができます。猫の行き先は家の外に用意しておくほうが、書かれている手順には近づきます。

煙がかかったときの連絡先は、人とペットで分かれています

うっかり猫を部屋に残してしまった場合の答えも用意されていました。まず洗うようにと書かれていて、「ただし念の為、ペット用のシャンプーで洗ってあげて下さい。」と続きます。

そのあとの連絡先が、人のときとは違います。ペットについては「ご心配な場合や、今後もし様子がおかしい場合は、製品についている添付文書を持って獣医師にご相談下さい。」

人が煙を吸ったり目に入ったりしたときの答えは、相手が変わります。「今後もし身体に異常を感じた場合は、製品についている添付文書を持って医師の診察を受けて下さい。」人は医師、ペットは獣医師。どちらにも共通しているのは、添付文書を持っていくという一点です。

ところが同じ会社のまちぶせスプレーでは、質問が人とペットでまとめられていて、答えもひとつです。「万一異常が認められたときは、医師または獣医師の診療を受けてください。」煙を出すくん煙剤のほうだけ、人向けとペット向けに質問が割られている形です。

猫とゴキブリ対策を読んだときも、タイプによって連絡先が医師か獣医師かで分かれていました。人の手当てと猫の手当ては別物なので、かかりつけの動物病院の番号を、人の救急の番号とは別に用意しておくと慌てずに動けます。

水槽は、カバーをかけるだけでは足りないとされています

魚がいる家について、質問集はかなり細かく書いていました。思いつきそうな逃げ道が、先に二つふさがれています。「水槽と魚を完全に家の外に出して頂く必要があり、魚だけ外に出したり、水槽にカバーをして頂くだけでは不十分です。」

魚だけを外に出す、という手も、水槽にカバーをかける、という手も不十分と名指しされています。理由も添えられていて、ドアの隙間から漏れた煙が水に触れたり、エアーポンプに薬剤が付いたりすることが挙げられていました。

そして戻すタイミングにも、猫とは別の長さが指定されています。「外に出した場合でも、3日間はバルサンを使用した部屋には戻さないで下さい。」

猫は換気のあとに戻せますが、水槽は日をまたぐ話になります。猫と魚を一緒に飼っている家では、短いほうの時間に合わせないことが要になります。

動かせない水槽があるなら、隣の部屋でも使えません

大きな水槽は、そもそも運び出せません。その場合に扉を閉めれば足りるのかという質問が立っていて、答えは一行でした。「動かせない水槽がある場合は、隣の部屋であってもくん煙剤は使わないでください。」

使う部屋ではなく隣の部屋の話です。水槽を動かせないなら、その隣の部屋も候補から外れます。質問集が書いているのは隣の部屋までなので、さらに離れた部屋がどうかは読み取れません。

ここは猫の飼い主にとっても効いてきます。猫のために部屋を分けて使おうとしても、同じ家に動かせない水槽があれば前提のところで止まる、ということになります。

カメやヤモリも、魚と同じ注意が必要とされています

魚の答えの最後に、短い一行が足されていました。「爬虫類、両生類についても、魚類と同じ注意が必要です。」

カメ、イモリ、ヤモリ、トカゲのような動物は、哺乳類のほうではなく魚のほうに入ります。猫と一緒にカメを飼っている家は、猫向けの手順だけでは足りません。

クローゼットの防虫剤を調べたときも、メーカーは動物の種類で線を引いて答えていました。ただし分け方まで同じではありません。エステーは鳥と昆虫にも名前を挙げていますが、バルサンのくん煙剤についての答えに鳥と昆虫は出てきません。

同じ会社の製品でも「ペット」が指す範囲が違います

ここまではくん煙剤の話です。同じ質問集には、レック株式会社のほかの製品についての答えも載っています。読み比べると、「ペット」という同じ言葉が指している範囲が製品ごとに違いました。

製品質問文の「ペット」の中身水槽の扱い
医薬品くん煙剤(バルサン)ペット(哺乳類)その部屋では使用できない
まちぶせスプレーペット(犬、猫、ハムスター、小鳥など)カバーなどかけてください
虫こないもん 吊り下げペット(犬、猫、魚など)水槽の近くには置かない
虫こないもん 置くだけペット(犬、猫、魚など)水槽の近くには置かない
レック株式会社の質問集で、製品ごとに「ペット」が指しているもの

とくに逆になっているのが、水槽へのカバーです。くん煙剤では不十分とされていたのに、まちぶせスプレーのほうには「ご使用時は、水槽に薬液が入らないように、カバーなどかけてください。」と書かれています。

くん煙剤の側には、ドアの隙間から煙が漏れるという理由が添えられていました。スプレーの側にその一行はありません。バルサンという名前でひとくくりに覚えてしまうと取り違えます。手元の製品が煙を出すものかどうかが、最初の分かれ目です。

煙を使わない「虫こないもん」については、答えが共通していました。「ペットの近くには置かないようにして頂き、特に観賞魚の水槽近くには置かないようにしてください。」こちらは部屋を空ける話ではなく、置き場所の話になります。

網戸まわりの虫よけのほうでも、スプレーと吊るすタイプと貼るタイプで水槽についての書き方が分かれていました。形が違う製品を同じ基準で選べない、というところは共通しています。

雑貨品のくん煙剤には、ペットの答えがありません

バルサンには、薬局で売っている医薬品のくん煙剤と、カメムシやダンゴムシ向けの雑貨品のくん煙剤があります。質問集は製品ごとに分かれていて、雑貨品の側にはペットについての質問が一つもありません。

ただし、それが「ペットには関係ない」という意味ではないことも、同じ場所に書かれていました。「医薬品のくん煙剤と使用方法、使用上の注意は同じですので説明書をよく読んでご使用ください。」

使用上の注意は医薬品と同じ、と公式が言っています。つまり雑貨品を選んでも、猫を外に出す手順と水槽の条件は、医薬品の側に書かれているものを読むことになります。ペットの質問が並んでいないほうを選んでも、条件は軽くなりません。

よくある質問

Q
猫がいる家でバルサンを使っても大丈夫ですか?
A

レック株式会社は「バルサンは哺乳類に対して安全性が高い製品ですが、ペット(哺乳類)は必ず外に出してからくん煙して下さい」としています。猫を部屋の外に出すことが前提で、戻すのは「換気を十分(1時間位)に行った後」です。ただし、くん煙していない別の部屋で待つことについては「ドアを閉めていても隙間などから煙が漏れます」として外に出るよう案内されているので、猫の行き先も家の外に用意しておくほうが書かれている手順に近づきます。

Q
猫を戻すまでに、どれくらい待てばいいですか?
A

質問集では換気の目安が「十分(1時間位)」と書かれていて、そのあとに室内に戻すという順番になっています。くん煙そのものにかかる時間は製品のタイプで変わるので、お使いの製品の説明書と合わせて逆算してください。なお魚や爬虫類については、同じ質問集で「3日間はバルサンを使用した部屋には戻さないで下さい」と別の長さが指定されています。

Q
猫がいる部屋で使ってしまいました
A

レック株式会社は「現在変わった様子がなければ影響はないと思われます」としたうえで、「ただし念の為、ペット用のシャンプーで洗ってあげて下さい」と書いています。そのあとの連絡先は「製品についている添付文書を持って獣医師にご相談下さい」です。人が煙に触れた場合は「医師の診察を受けて下さい」と相手が変わります。この記事では猫の状態について判断しません。気になるところがあれば、添付文書を持ってかかりつけの動物病院に連絡してください。

Q
猫と金魚を同じ家で飼っています
A

魚については「魚に対する毒性が強いので、水槽のあるお部屋ではご使用いただけません」とされています。さらに「魚だけ外に出したり、水槽にカバーをして頂くだけでは不十分です」と、二つの手が先にふさがれています。動かせない水槽がある場合は「隣の部屋であってもくん煙剤は使わないでください」と書かれているので、猫のために部屋を分ける方法も使えません。

Q
カメやヤモリがいる場合はどうなりますか?
A

質問集には「爬虫類、両生類についても、魚類と同じ注意が必要です」という一行があります。つまり哺乳類の側ではなく、魚の側の条件が当たります。猫向けの手順だけを読んで動くと足りなくなるので、魚についての答えのほうを見てください。

Q
カメムシ用の雑貨品なら、ペットがいても平気ですか?
A

雑貨品のくん煙剤についての質問には、ペットに触れたものが見当たりませんでした。ただし同じ場所に「医薬品のくん煙剤と使用方法、使用上の注意は同じですので説明書をよく読んでご使用ください」と書かれています。ペットについての質問が並んでいない側を選んでも、条件が軽くなるわけではありません。

なお、ここで読んだのはレック株式会社が公開している製品の質問集です。ほかのメーカーのくん煙剤については確認していません。メーカーに問い合わせたわけでもなく、公開されている回答を読んだだけです。これはメーカーの説明であって、当社が試験で確かめたものではありません。

同じ会社の製品でもタイプが違えば答えが違うので、ここに書いた内容をほかの製品に当てはめることはできません。お使いの製品については、パッケージの表示と添付文書を確かめてください。

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