犬の抜け毛対策、「たくさんグッズがあってどれを選べばいいの?」と迷いますよね。犬の抜け毛対策の土台になるのは、なんといっても被毛タイプに合ったブラシでのブラッシングです。この記事では、犬の抜け毛対策グッズをタイプ別におすすめ6選として紹介し、選び方や被毛タイプごとの使い分け、使うときの注意点もまとめました。愛犬に合った一本を見つける参考にしてみてくださいね。
犬の抜け毛対策の基本はブラッシング
犬の抜け毛対策でいちばん効果的なのは、抜け落ちる前の毛をブラッシングで取り除いておくことです。抜けかけの毛を先に取っておけば、家に舞う抜け毛が減り、皮膚の通気もよくなります。掃除グッズや洋服はあくまで補助で、対策の土台はブラッシングだと考えておくとよいでしょう。
とくに毛が大量に生え替わる換毛期(春と秋の年2回が目安)は、ふだんよりブラッシングの回数を増やすのがポイントです。換毛期の時期や仕組み、犬種別の抜け毛の傾向については、別の記事でくわしくまとめています。

ブラッシングそのものの基本的なやり方や頻度、嫌がるときの対処法は、次の記事もあわせてどうぞ。

犬の抜け毛対策グッズの選び方
抜け毛対策グッズは、愛犬の被毛タイプと、ブラシの種類ごとの得意分野に合わせて選ぶと失敗が少なくなります。まずは2つの視点で見ていきましょう。
被毛タイプ(ダブルコート/シングルコート)で選ぶ
抜け毛の量は、犬種そのものよりも「ダブルコートかシングルコートか」で大きく変わります。ダブルコートは表面の固い上毛と、内側の柔らかい下毛(アンダーコート)の二重構造で、換毛期にはこの下毛がごっそり抜けます。柴犬・レトリバー・コーギー・ポメラニアンなどが代表的で、抜け毛が多いタイプです。
一方のシングルコートは下毛が少なく、季節ごとのまとまった抜け毛が比較的少なめです。トイプードルやマルチーズなどが当てはまります。抜け毛が多いダブルコートの犬にはアンダーコートをかき出せるブラシ、抜け毛が少なめの子や皮膚が敏感な子にはやさしいラバーブラシ・グローブ、というように選ぶ基準が変わってきます。
ブラシの種類と使い分けを知っておく
抜け毛ケア用のブラシは、種類ごとに得意なことが違います。それぞれの特徴をつかんでおくと、愛犬に合ったものを選びやすくなります。
・アンダーコート除去ブラシ:下毛をごっそりかき出すのが得意。抜け毛が多いダブルコート向き。
・スリッカーブラシ:細いピンで抜け毛や毛玉を取り除く。ダブルコート全般に使いやすい万能タイプ。
・ラバーブラシ:ゴム製でマッサージ感覚。短毛の子や皮膚が敏感な子にやさしい。
・グルーミンググローブ:手にはめてなでるだけ。ブラシを嫌がる子や仕上げ・スキンシップに。
・コーム(くし):毛の絡まりチェックや顔まわりの仕上げに。
「まず一本」なら、被毛タイプに合わせてアンダーコート除去ブラシかスリッカーブラシを選び、仕上げや嫌がるとき用にラバーブラシ・グローブを足していくと使いやすいですよ。
犬の抜け毛対策グッズおすすめ6選
ここからは、抜け毛対策グッズをタイプ別に6つ紹介します。価格は時期や販売店で変わるため、目安の価格帯で記載しています。最新の価格・在庫は各販売ページでご確認ください。
1. アンダーコート除去ブラシ(抜け毛が多いダブルコートに)
刃状のブラシで、根元の抜けかけたアンダーコートをまとめてかき出せるタイプです。換毛期に大量の下毛が抜けるダブルコートの犬に向いていて、抜け毛ケアを効率よく進めやすくなります。かき出す力が強いぶん、同じ場所をやりすぎない、皮膚に強く当てないといった使い方の加減が大切です。
タイプ:アンダーコート除去/向いている犬:抜け毛が多いダブルコート/価格帯:1,500〜4,000円前後
2. スリッカーブラシ(ダブルコート全般の定番)
細く曲がったピンがたくさん並んだ、抜け毛や軽い毛玉を取り除ける定番のブラシです。ダブルコートの犬全般に使いやすく、一本あると換毛期の抜け毛ケアに活躍します。ピン先が皮膚に当たると痛いことがあるので、力を入れすぎず、毛の流れにそってやさしくとかしましょう。選び方や使い方、お手入れの仕方は次の記事でくわしく解説しています。

タイプ:スリッカー/向いている犬:ダブルコート全般/価格帯:1,000〜3,000円前後
3. ラバーブラシ(短毛・皮膚が敏感な子にやさしい)
ゴム製の突起で、マッサージするように抜け毛を絡め取れるブラシです。ピンのように皮膚を傷つけにくく、短毛の子や皮膚が敏感な子、ブラッシングが苦手な子にもやさしいのが利点。水にぬれても使えるものが多く、シャンプー時に抜け毛を浮かせるのにも使えます。抜け毛除去の力は控えめなので、抜け毛が多い子はほかのブラシと組み合わせると効果的です。
タイプ:ラバー/向いている犬:短毛・皮膚が敏感な子/価格帯:500〜2,000円前後
4. グルーミンググローブ(ブラシを嫌がる子・仕上げに)
手にはめて、なでるように抜け毛を集められる手袋タイプのグッズです。ブラシの見た目や感触を嫌がる子でも、スキンシップの延長で受け入れやすいのが魅力。仕上げに全身をなでて浮いた毛を取ったり、ブラッシングの導入に使ったりと便利です。抜け毛を根こそぎ取るというより、表面の毛を軽く集めるのに向いています。
タイプ:グローブ/向いている犬:ブラシが苦手な子・仕上げ用/価格帯:800〜2,000円前後
5. コーム(絡まりチェック・顔まわりの仕上げに)
金属や樹脂でできた、目のあらい部分と細かい部分を備えたくしです。ブラッシングのあとに毛の絡まりや毛玉の残りをチェックしたり、耳のうしろや顔まわりなど、ブラシが届きにくい細かい部分を整えたりするのに使います。一本あるとお手入れの仕上げがきれいに決まります。
タイプ:コーム/向いている犬:全般(仕上げ・細部用)/価格帯:500〜2,500円前後
6. 抜け毛ケア用シャンプー(浮いた毛を洗い流すのに)
ブラッシングでは取りきれない、浮いた抜け毛を洗い流すのに使えるシャンプーです。シャンプー前によくブラッシングして抜け毛を取っておくと、洗ったときに毛が絡まりにくくなります。抜け毛のケアを助ける選択肢の一つとして取り入れてみてください。ただし洗いすぎは皮膚の負担になることもあるので、頻度に迷うときは動物病院やトリマーに相談すると安心です。
タイプ:シャンプー/向いている犬:全般(ブラッシングと併用)/価格帯:1,000〜3,000円前後
ブラッシング以外の抜け毛対策
グッズでのブラッシングと合わせて、次のような工夫をすると、家の中の抜け毛をさらに減らせます。
こまめな部屋の掃除で舞う毛を減らす
ブラッシングでケアしても、床やソファ、洋服にはどうしても抜け毛がついてしまいます。犬がいる家で使いやすい掃除グッズや、抜け毛の掃除のコツは別の記事でまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

犬用の服で抜け毛の飛散をおさえる
お出かけや来客のときは、犬用の服を着せると抜け毛の飛び散りをおさえるのに役立ちます。通気性のよい素材を選び、長時間の着せっぱなしや蒸れには注意しましょう。嫌がる子に無理に着せる必要はありません。
シャンプーで抜けた毛を洗い流す
前の章でも触れたとおり、シャンプーは浮いた抜け毛を洗い流すのに役立ちます。洗ったあとはしっかり乾かし、生乾きのまま放置しないようにしましょう。生乾きは皮膚トラブルの原因になることがあります。抜け毛や皮膚のケアは、毎日のブラッシングを土台に、掃除・服・シャンプーを組み合わせて無理なく続けるのがコツです。
こんな抜け毛は要注意|動物病院に相談を
換毛期などの抜け毛は自然なものですが、なかには病気が関係している脱毛もあります。次のような様子が見られるときは、いつもの抜け毛とは分けて考え、早めに動物病院に相談しましょう。
- 体の一部だけ、左右対称に毛が薄くなっている・地肌が見えている
- 皮膚に赤み・かさぶた・フケ・湿疹・においがある
- しきりにかゆがる、なめる、掻きむしっている
- 換毛期ではない時期に急に抜け毛が増えた
これらは皮膚や体調のトラブルが背景にあることもあります。原因の見きわめや治療が必要かどうかは、獣医師に診てもらうのが確実です。病的な脱毛のサインについては、換毛期の記事でもくわしく解説しています。
犬の抜け毛対策グッズに関するよくある質問
- Q犬の抜け毛対策に、まず買うべきブラシはどれですか?
- A
被毛タイプで選ぶのがおすすめです。柴犬やレトリバーなど抜け毛が多いダブルコートの犬には、アンダーコート除去ブラシかスリッカーブラシが定番です。トイプードルなどシングルコートの子や、皮膚が敏感な子・短毛の子には、やさしいラバーブラシやグルーミンググローブが向いています。まず一本を選び、仕上げ用に別のタイプを足していくと使いやすいですよ。
- Qブラッシングはどのくらいの頻度でやればいいですか?
- A
被毛タイプや時期によりますが、ダブルコートの犬は数日に1回、毛が大量に抜ける換毛期(春・秋)はできれば毎日、短い時間でもこまめに行うのが目安です。一度に長くやるより、こまめに続けるほうが犬の負担も少なくなります。やり方や嫌がるときの対処法は、犬のブラッシングの記事でくわしく紹介しています。
- Qシャンプーやサプリで抜け毛は減らせますか?
- A
換毛期の抜け毛そのものは自然な生理現象で、シャンプーやサプリでなくすことはできません。シャンプーは浮いた抜け毛を洗い流すのに役立ち、食事は健康な被毛を保つ土台になります。あくまでケアを助ける選択肢と考え、抜け落ちる前の毛を取り除くブラッシングを基本にしましょう。毛づやや皮膚の状態が気になるときは、フードやサプリを自己判断で変える前に獣医師に相談してください。
まとめ
- 犬の抜け毛対策の土台は、抜け落ちる前にブラッシングで毛を取り除くこと
- ブラシは被毛タイプで選ぶ。抜け毛が多いダブルコートはアンダーコート除去ブラシ・スリッカー
- 短毛・皮膚が敏感な子・ブラシが苦手な子にはラバーブラシやグルーミンググローブがやさしい
- コームは仕上げや絡まりチェック、シャンプーは浮いた毛を洗い流すのに使える
- 掃除・服・シャンプーはブラッシングの補助。左右対称の脱毛や皮膚トラブルは動物病院へ
犬の抜け毛対策グッズは種類が多いので、まずは愛犬の被毛タイプに合ったブラシを一本選ぶところから始めるのがおすすめです。毛が大量に抜ける換毛期の時期や仕組みが気になる方は、換毛期の記事もあわせてどうぞ。愛犬とのお手入れの時間が、気持ちよく続けられますように。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。抜け毛の量や皮膚の状態には個体差があります。気になる症状があるときは、かかりつけの獣医師に相談してください。
